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七海side
たまたま立ち寄ったスーパーにたまたま困っている女性がいて、いつもなら声など掛けないのにあまりにも呪霊が周りに多くいたものだからつい声を掛けてしまった。
「どうかしましたか？」
『いえ、ちょっと……考え無しに買い物をして後悔していただけで………』
そう言いながら振り向き、明らか愛想笑いだと分かる表情をした女性は昔にお菓子をくれたり勉強を教えてくれたあの人の恋人に似ていた。
「(似ているなんてものじゃない………)」
今だにあの人の恋人を覚えている。
勉強も出来て料理が得意な彼女をアイツはよく姉の様に慕っていた。
基本、怒らず穏やかな笑みを浮かべていた彼女はたまに大人びた表情をしていたのも。
『あの……？』
固まった私を首を傾げて見つめてくる女性に、頭に過ぎった可能性を掻き消してから返す。
「……失礼しました、少し知人に似ていたもので……。」
『そう、ですか……。』
こんな所で大人になったあの人の恋人と会うはずがないんだ。
彼女は“死んだんだ”。
何１つ残らず喰われたのだ。
あの日それを私が、私達が発見したんだ。
「(ずっと心にこびりついている…)」
ーもっと早く駆け付けていれば
そんな後悔がいつまでも消えない。
自然と手に力が入ったところで聞こえた女性の言葉に私は
柄にもなく泣きそうになった。
『……もしかして……七海君？』
あぁ……生きていてくれたのか。
「……やはり貴女は……Aさんですか？」
Aさんは昔と変わらない笑顔を浮かべた。
その笑顔を見てただ思ったのは
「(……これで灰原が生きていたらどんなに嬉しかったか……)」
それだけだった。
そんな気持ちを隠してAさんの荷物を片手に持つ。
「どちらに荷物を運ぶんですか？」
『え？良いの？』
「えぇ。色々とお聞きしたい事もお話したい事もありますので。」
聞きたい事は誰に助けられたのか、あの人は知ってるのかという事。
話したい事は灰原がもういないという事。
『ありがとう！高専までお願いします！』
“高専”
それだけで私は聞きたかった内容の１つを即座に消し去った。
いや、２つとも消してもいい気がしてきた。
「……高専？」
『私、今ね高専で一般教養の先生してるの。』
「……そういう事でしたか。」
これは、２つとも消す事にして問題ないだろう。
寧ろ聞くべき人間は彼女ではない、あの人だ。
「(この様子だと家入さんも知っているな。)」
心底、五条さんを殴りたいと思った私は悪くない。
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プスメラウィッチ - みゅうさん夢主ちゃんは術式はありますか？できれば夢主ちゃんも禪院家の相伝術式に持って欲しいです。お願い出来ますか？続き頑張ってください。 (2022年3月15日 9時) (
レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - みゅうさん、この小説は渋谷事変編は、曲げ欲しいです。お願い出来ますか？後五条悟と夢主ちゃんは幸せして欲しいです。ハッピーエンドですか？ (2021年11月10日 8時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 通読人Zさん» 一気読みして下さりありがとうございます！更新速度は遅めですが、頑張ります！ (2021年9月9日 20時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
通読人Z(プロフ) - 久々にここまでの長編を一気読みしました！朝だったはずなのにもうお昼…これからも素敵な作品楽しみにしてます！！ (2021年9月9日 11時) (レス) id: 484ee080f2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - アリスさん» アリス様ありがとうございます！そう言って頂けるなんて……！嬉しくてニヤついてしまいます(*´∀｀*) (2021年9月6日 1時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年8月17日 1時
