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210話 ページ12

桃源郷を歩くと“極楽満月”と書いてあるお店?があった。
あそこに白澤さんがいる。

『(何かヤバそうな薬とか売ってそうな名前だよね。)』

私自身、天界へ来るのは初めてだ。
ちょうど店の前には1人の男性がいた。

「あ!桃太郎ー!」

そうシロさんが叫ぶなり男性に駆け寄っていく。
柿助さんとルリオさんもそれに続いて行った。

「おぉ!シロに柿助、ルリオじゃないか!どうしたんだ?」
「あのね、白澤様にお客さん連れてきたんだよ!」
「お客さん?」

そう言って桃太郎さんはシロさん達の後方にいる私を見たので少し近付いて挨拶をする。

『初めまして、桑島Aと申します。白澤さんはいらっしゃいますか?』
「え!?白澤様こんな美人と知り合いなの!?」
『あの……?』
「あ、あぁ……すみません!今呼んできますので!」

桃太郎さんが扉に手を触れかけた瞬間、扉が勢い良く開き中から白い物体が私目掛けて飛び出してきた。
もちろん、その物体が白澤さんだと分かっていたので鬼灯さんの言付け通り剣で牽制をしましたとも。

チャキッ

「………その物騒なモン仕舞おうか?」
『鬼灯さんより許可を頂いてるので無理ですね。』
「あんな奴の言う事聞かなくて良いんだって!」
『鬼灯さんを敵に回したくないので。』
「僕だって神獣だよ!?」
『そうですね、なので神獣である貴方に頼みたい事があります。』
「何かその話し方アイツみたいで嫌だなぁ……。」

桃太郎さん達そっちのけでポンポンと会話する。
あまりダラダラと時間を掛けたくないのでとっとと用件を話す。

「はあ!?」
『ですから、転生待ちの亡者を1人連れて来て欲しいんです。』
「何で僕が!?そもそも勝手に連れて来れないよ!?」
『神獣なんですからそれくらい簡単でしょう?』
「神獣だからって無理なモンは無理!!」

内心、この野郎と思った私は態とらしく溜息をついた。

『はぁ………なら、仕方ないですね。』
「諦めてくれた?」
『私自ら強行突破します。』
「は?」
『それで何か言われたら、白澤さんの命令だとでも言っておきますね。』

ニコリと笑って言えば、白澤さんは引き攣った表情をする。
あとひと押しだと思った私は畳み掛けるように言った。

『ついでに白澤さんの有る事無い事ぜーんぶ広めておきますので!』
「分かった分かった!!行かせて頂きます!!」
『では、お願いします。名前は桑島慈悟郎という方ですので。』

こうして私は白澤さんを動かす事に成功した。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 転生・多重クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:みゅう | 作成日時:2021年2月16日 6時

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