79話 ページ31
無限列車の件から4か月が経った。
炭治郎はあの後、煉獄さんの家に行き話をしてきたと。
帰りに鋼鐵塚さん(炭治郎の刀を作った人)に追われたらしい。
「(刀、上弦の参に投げたんだもんな。)」
Aの様子は変わらず、今も静かに眠っている。
しのぶさんも何度か見に来てくれるけど、怪我も治っていて問題はないって言ってた。
なのに起きない。
炭治郎と伊之助も見舞いに来ては起きないAを見て、悲しそうに去っていく。
「ごめんな、あの時1人で行かせなきゃ良かったな………。」
後悔したってもう遅い。
俺もこの後は任務が入ってるからあまり長居出来ない。
いつもの様に新しい花を置いて病室を出た。
「善逸、これから任務か?」
「炭治郎。本当は行きたくないんだけどなぁ…」
「はは………Aはまだか……」
「うん………少し前に白虎が来たんだ。」
辺りに人がいないのと知ってて白虎はまた俺の前に現れた。
「何だって?」
「Aがこんだけ起きないのは力を使い果たしたのが原因だろうって。」
「でも、それは善逸が飲ませたんだよな?」
「……う、うん………あまり思い出させんなよ……恥ずかしいから…。」
「わ、悪い。でも!見てはいないからな!?」
「見られてたらもっと嫌だわ!!」
あまり時間も無いので、早々に話を切って俺は任務に出た。
この任務から帰ってきたらAが起きてる事を願って。
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Aside
そっと目を開ける。
辺りは暗闇で覆われていて此処が何処だか理解出来た。
『……次元の狭間?』
ー君は相変わらず自己犠牲心がずば抜けてるね。
『……て事は……私、死んだの?』
ー違う。白虎が雷の子供に魔力の素をAに飲ませるように言ったからまだ生きてるよ。
雷の子供………善逸の事か。
それにしても、次元の狭間がとてつもなく怒っていらっしゃる。
ー僕はね、君にこんな無茶させる為に渡したわけじゃないんだ。
『うん、分かってる。』
ー分かってない。
『……分かってるわ。でも、どうしても助けたかったの……あの人はまだ彼等に必要だもの。』
ーだからって君がここまでする必要はない。
『……聞いて………私はこれっぽっちも後悔も何もしてないわ。寧ろ、まだ私の力で誰かを助けられる事が嬉しくて仕方ないの。』
はぁ……と溜息をついた次元の狭間は苦笑をした。
ーいいよ。思う存分やりなよ。
『……え?』
ー定期的に魔力の素は送ってあげる。
『!……ありがとう!頑張ってみる!』
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みゅう(プロフ) - ゆうさん» ゆう様、ありがとうございます!こんな拙い文章なのに、そう言って頂けて嬉しいです!! (2020年10月10日 17時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 何でしょうか、あなたは人間ですか??(失礼)文才ありすぎですね僕にも才能分けろください() (2020年10月10日 11時) (レス) id: 7af342ea3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅう | 作成日時:2020年9月1日 10時