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69話 ページ21

無傷の煉獄さんが私達の元に現れた。
流石というべきか、傷どころか疲れてる様子もない。

「全集中の常中が出来るようだな!感心感心!」
「煉獄さん……。」
「常中は柱への第一歩だからな!柱までは1万歩あるかもしれないがな!」
『(応援してるのか落としたいのかどっちだろ……)』
「頑張ります……。」
「腹部から出血している。もっと集中して呼吸の精度を上げるんだ。体の隅々まで神経を行き渡らせろ。」

煉獄さんが炭治郎に教えているのを横で黙って見ている。
この人はとても面倒見が良いのだと思わず笑った。

「桑島少女は大丈夫か?」
『はい、多少の打ち身程度で大きな怪我はありません。』
「そうか!」

煉獄さんの教えの元、無事に止血が出来た炭治郎に煉獄さんは暖かい笑みを浮かべ私も安心した。

「皆無事だ!怪我人は大勢だが命に別状はない。君はもう無理せず……」

煉獄さんの言葉を遮るように私達の近くに何かが飛来した。
ソイツは瞳に上弦・参と書かれた鬼だ。

『「(上弦の…参?どうして今ここに……)」』

ヤツは消えたかと思えば、あっという間に炭治郎の目の前にいて拳を振りかざしていた。

『(守護方陣は間に合わない……!)炭治郎!!』

ー炎の呼吸、弐ノ型、昇り炎天

煉獄さんが下から斬り上げて鬼の拳を縦に真っ二つにした。
鬼はバク転して下がり、斬られた腕を再生させる。

「いい刀だ。」
「(再生が速い……この圧迫感と凄まじい鬼気……)」
『(なんて再生能力なの………しかも動きが今までの鬼と違う……)』
「『(これが上弦……!)』」
「何故、手負いの者から狙うのか理解出来ない。」
「話の邪魔になるかと思った、俺とお前の。」

話の邪魔?
コイツは煉獄さんと何を話そうと言うの?

「君と俺が何の話をする?初対面だが俺は既に君の事が嫌いだ。」
「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫唾が走る。」
「俺と君とでは物事の価値基準が違うようだ。」
「そうか。では素晴らしい提案をしよう。」

私は炭治郎を守るように傍で煉獄さんと鬼のやり取りを見守る。
愛剣は常に構えておく。
煉獄さんなら大丈夫だと信じているけど、何かの拍子に炭治郎が狙われないとは言い切れない。

『(それにしても鬼の言う“提案”ってなんなのか。)』
「お前も鬼にならないか?」
『(コイツ……煉獄さんを鬼にするつもり!?)』
「ならない。」
「見ればわかるお前の強さ……柱だな?その闘気練り上げられている。至高の領域に近い。」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 転生・多重クロスオーバー   
作品ジャンル:アニメ
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みゅう(プロフ) - ゆうさん» ゆう様、ありがとうございます!こんな拙い文章なのに、そう言って頂けて嬉しいです!! (2020年10月10日 17時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 何でしょうか、あなたは人間ですか??(失礼)文才ありすぎですね僕にも才能分けろください() (2020年10月10日 11時) (レス) id: 7af342ea3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅう | 作成日時:2020年9月1日 10時

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