50話 ページ2
善逸side
隣のベッドを見てAと炭治郎は目を丸くしていた。
「ほんとだ！思いっ切りいた！気付かなかった。」
『え、いつの間にいたの？』
「Aが部屋に来た時にはいたよ。」
炭治郎は背中から降りるなり俺のベッドに身体半分乗り上げて、泣きながら伊之助に声を掛けた。
「伊之助！！無事で良かった……！！ごめんな助けに行けなくて……！」
「イイヨ、気ニシナイデ」
伊之助から発せられた声に炭治郎は勿論、Aもギョッとした表情をみせた。
「(声が……伊之助…、か？)」
『……い、伊之助君？だよね？？』
「何か喉潰れてるらしいよ。」
「えーっ！？」
『何で喉が潰れちゃったのかな……。』
「詳しい事はよく分かんないけど首をこうガッとやられたらしくて、そんで最後は自分で大声を出したのが止めだったみたいで喉がえらい事に。」
俺が聞いた事を２人に教えれば、納得したようなしてない様な顔をした。
「自分で？」
『喉だけで済んだのは良かったのかもね……。』
「落ち込んでんのか凄い丸くなってて滅茶苦茶面白いんだよな。ウィッヒヒッ」
「何で急にそんな気持ち悪い笑い方するんだ？どうした？」
「！！？？」
「ゴメンネ弱クッテ」
炭治郎の言い方に悪意を感じる。
けど伊之助の様子に俺と炭治郎で励ました。
「お前は頑張ったって！すげぇよ！」
「頑張れ伊之助！頑張れ！！」
Aが伊之助の傍によった。
「A？」
『伊之助君。』
「ちょぉっ……！何で手握んの！？」
『……今は少しおやすみしよう、それで治ったらまた頑張れば良いと思うの。伊之助君は弱くないよ、大丈夫。』
諭すような物言いに伊之助も小さく頷いた。
「……ほんと、コイツAの言う事だけはきくんだよなぁ……。」
「優しいAだから伊之助も大人しいんだよ。」
『炭治郎に言われると何か気恥ずかしいんだけど……。』
「えーっ！？俺だって言ってるのに！？」
『善逸は女の子になら誰でも言ってそうだもの。』
あまりの衝撃に言葉を失くす俺。
そう思われてても仕方ないんだろうけど、Aの前でそんな事した覚えないよ。
「あ！俺飲んだっけ！？昼の薬飲んだ！？飲んでるとこ誰か見た！？」
『飲んでないから早く飲もうか。』
「……はい。」
「善逸もAの言う事はちゃんと聞くんだな。」
そりゃあな、嫌われたくないし。
心配してくれてんのも音で分かってるから極力駄々は捏ねないようにしてるけど、何だかんだ俺に甘いんだよねAは。
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みゅう(プロフ) - ゆうさん» ゆう様、ありがとうございます！こんな拙い文章なのに、そう言って頂けて嬉しいです！！ (2020年10月10日 17時) (
レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 何でしょうか、あなたは人間ですか??(失礼)文才ありすぎですね僕にも才能分けろください() (2020年10月10日 11時) (レス) id: 7af342ea3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2020年9月1日 10時
