49話 ページ1
善逸side
「5回!?5回も飲むの?1日に!?」
Aが部屋から出て数時間くらいだろうか、きよちゃんはまた俺に薬を渡してきた。
さっきも飲んだと言えば、まさかの1日5回ときたもんだ。
しかも……
「3ヶ月も飲み続けるのこの薬!?これ飲んだら飯食えないよ!すげぇ苦いんだけど!辛いんだけど!!ていうか薬飲むだけで俺の手足治るわけ!?ほんと!?」
なに3ヶ月って……。
Aから困らせるな、早く治してと言われたけどこれ本当無理。
「静かにして下さい〜……」
「もっと説明して!誰か!Aでも良いから!!そもそも1回でも飲み損ねたらどうなるの!?」
部屋の入口から怒っている音が聞こえてきた。
あ、この音はアオイちゃんだ………。
「静かになさって下さい!!」
「ヒィッ!」
「説明は何度もしましたでしょう!?いい加減にしないと縛りますからね!……Aさんに言って何とかしてもらわないと。」
そう呟くなりアオイちゃんは早々に出ていってしまった。
多分……いや、絶対にAを呼びに言ったんだ……。
「(呆れられるのが怖い……。)」
布団に潜って怯えてれば、俺を呼ぶ大きな声にまた驚いた。
「善逸!!」
「ギャーッ!」
振り返れば隠の人に背負われた炭治郎がいた。
「大丈夫か!?怪我したのか!?山に入ってきてくれたんだな……!」
「た……炭治郎」
心配してる音と喜んでいる音に俺は泣きながら抱き着いた。
あ、炭治郎は背負われてるから隠の人にね。
「うわぁぁぁ!炭治郎聞いてくれよぉー!くさい蜘蛛に刺されるし毒ですごい痛かったんだよーっ!さっきからあの女の子にガミガミ怒られるしAに告げ口されるし最悪だよーっ!」
『それは薬を飲まずに騒ぐ善逸が悪いんでしょ。』
「うわぁぁぁん!Aー!」
「A……!無事で良かった!」
『炭治郎……君も無事で…とは言い難いけど、生きて会えたのは本当に良かった。』
「(あ……この子可愛い。)」
微笑むAに隠の人が顔を赤くしているのに気付いて俺は牽制の為に睨んだ。
「(見るな。)」
「(え、何で俺睨まれてんの?!)」
「伊之助は?村田さんは見なかったか?」
「ちょっと離れろよ……俺関係ない。」
「村田って人は知らんけど伊之助なら隣にいるよ。」
隠の人から少し離れて隣のベッドを指差す。
俺の鼻水がデロンと隠の人の服に付いて相手は青くなった。
ざまあみろ。顔を赤くしてAを見るからだ。
ーーーーーーー
続編突入しましたーー!
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みゅう(プロフ) - ゆうさん» ゆう様、ありがとうございます!こんな拙い文章なのに、そう言って頂けて嬉しいです!! (2020年10月10日 17時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 何でしょうか、あなたは人間ですか??(失礼)文才ありすぎですね僕にも才能分けろください() (2020年10月10日 11時) (レス) id: 7af342ea3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅう | 作成日時:2020年9月1日 10時