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自分の気持ちを自覚したらアイツの周りの人間に目がいくのは当然だった。
基本、穏やかな性格のAは男女共に友人が多い。
その中でもー
「Aさん、良かったら付き合って欲しい。」
少し仲良いからって告白する勘違い馬鹿がいる。
Aはそういった事に疎いからか
『何処に?』
なんて的外れな返事をしては相手を絶句させている。
初めて聞いた時は大爆笑した。
それでも粘る奴はいるもので、俺といる時にも関係無しにアタックしてくる。
「A、これから一緒に出掛けないか?」
「(俺の存在まるっと無視かよ。つか、呼び捨てにすんな。)」
『悟君と一緒だからごめんね。』
「……あ、そ、そうだよね!じゃ、じゃあ次の日曜にでも……!」
『次の日曜も悟君と買い物行こうと思ってるの、兄さん達が連れてってくれるらしいから。』
男、撃沈。
「(ザマァwwwお前なんかより俺との方が優先順位高ェんだよ。)」
「……ほ、ほら毎回彼と一緒だと飽きるんじゃないかな?」
『飽きないよ?悟君と一緒にいて楽しいし、作ったお菓子とか料理も美味しいって残さず食べてくれるから嬉しいんだよね。』
「え!?君の料理食べてるの!?」
『う、うん。夕ご飯とかうちの家族と食べてから帰るし……。』
“お前、そんな良い思いしてんの?”
そう目で訴えかけてくる男に俺は見下した様に笑ってやる。
『だから、ごめんね。』
笑顔で断るAに男は項垂れたようにそこから去っていった。
態とじゃないだけに男のダメージはデカかっただろうな。
『さて、早く行こっか。』
「……やけにスッキリした顔してんな。」
『そう?』
「……もしかして、態と?」
『嫌だなぁ、そんなわけないじゃん。ちょーっとしつこいなとは思ってたけど。』
前言撤回。
コイツ、確実に態とやったんだ。
笑顔で一字一句ハッキリと言われれば誰だって無理だと悟る。
『それに、悟君と一緒にいて楽しいっていうのは本当だし。』
「……あっそ。」
『冷たい返しするなぁ。』
「時間あんま無いんだろ?とっとと行くぞ。」
『うん!』
赤くなった顔を見られたくなくて先に行く。
弾んだ声で返事をするAは俺の気持ちなんて知りもしない。
「(これから少しずつ自覚させてけば良いか。)」
まずは周りの男共の牽制でもしよう。
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幼少期って難しいですね。
五条先生の口調も中々上手くいかない。
早々にくっつけたいけど、もう少しだけお邪魔虫が欲しいところですね。
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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます!!叫ばれるほどだったとは…! (2021年4月13日 12時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました!!! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます!面白いと言っていただき嬉しいです!出来るだけ更新早くなるよう頑張ります!! (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅう | 作成日時:2021年3月18日 9時