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Aside
高専を出てから最初に向かったのは映画館。
「何見っかなぁ……。」
『色々ジャンルあるよね。』
「ホラーは？」
『絶対に嫌。』
「ぶはっ……普段、幽霊やら呪霊視える奴がホラー苦手なのかよ。」
『それとこれは別なの！』
結局、アクション映画に決まり売店で飲み物やポップコーンを買っていく。
「塩？キャラメル？」
『キャラメルがいいなぁ。』
「だよな。」
顔を見合わせてクスクスと笑い合う。
座席について映画が始まった。
あまりアクション映画は観ないけど、役者さん達の演技につい惹き込まれてしまった。
上映が終わり、私達は映画館から出る。
「かなり真剣に観てたな。」
『演技も演出も凄かったんだもの。』
「楽しめたようでなにより。」
私の手を繋いで指を絡める。
所謂、恋人繋ぎをサラリとされてちょっと恥ずかしい。
私がこうして恥ずかしがってる事なんて悟にはお見通しなんだろうな。
「次はどこ行く？」
『えーっとね………』
色んな所へ行った。
悟とだったら何処だって私は楽しい。
それはきっと悟も同じだと思う。
『楽しかったー！』
「まだ時間大丈夫だろ？」
『そうだね、何処か行きたいとこあるの？』
「とりあえずコレして。」
差し出されたのは悟のサングラス。
は？と固まる私を悟は楽しそうに見てる。
『……何でサングラス？』
「良いから良いから。」
『しかもサングラス掛けたら真っ暗で何も見えないんだけど……。』
「見えなくていいんだって。つか盗み見するのも禁止な。」
『何処連れてくつもり？』
「しっかり掴まってろよ。」
その声と共に抱き上げられる感覚。
きゃっ！と声を上げればケラケラ笑う悟。
風を切る音が聞こえ、少しだけ肌寒い。
「寒い？」
『ちょっと……。』
「もうちょい我慢して。」
そう悟が言ってからどのくらい時間が経っただろう。
何処かに到着したのか、そっと降ろされる。
『え？ほ、本当に足つく？』
「大丈夫だって。」
固いコンクリートが足に伝わり安堵の息を洩らした。
「はぁーい、サングラス外しまーす。」
やけにテンション高いなと苦笑いしつつ、悟の手によりサングラスが外される。
私の視界に飛び込んできたのは綺麗な夜景だった。
『……綺麗……。』
「頑張ったご褒美って事で。」
『……ありがとう……！』
「もう、あんな怖い目に合わせたりしないからさ……Aの全部俺に頂戴？」
悟の碧い瞳は穏やかだけど真剣で、それでいて情欲の色を浮かべていた。
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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます！！叫ばれるほどだったとは…！ (2021年4月13日 12時) (
レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました！！！ (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです！ (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます！面白いと言っていただき嬉しいです！出来るだけ更新早くなるよう頑張ります！！ (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年3月18日 9時
