それは突然に ページ23
ある日の帰り道の出来事だった。
その日、私は委員会の仕事でいつもより帰るのが遅くなってしまった。
『こんな遅くなるなんて思わなかった…先生ってば次々と頼み事してくるんだから！』
出来る限り明るいところを歩く。
それでも人気は少なくて自然と小走りになる。
『こんな事なら無理矢理にでも送ってもらえば良かった…。』
街灯はあるが、どうしたって曲がり角とかは少し暗く見通しが悪い。
早々に通り抜けようとしたら突如、後ろから腕を掴まれ何かを嗅がされた。
『(な、に………！？)』
暴れるも徐々に意識が遠のいてく。
「意外と簡単に捕まえられたじゃん。」
そんな言葉を耳にして私の意識は完全に失った。
ーーーーーー
ーーーー
ーー
『………ん…』
ゆるりと瞼を開くと、薄暗い空間に冷たい床……多分コンクリートの上で転がされてる。
どこかの建物の中だと予想はつく。
『(……何でこんな所に…)』
「あ、起きた？」
私の顔を覗き込んできたのは、私より年上の男性。
ニコリと笑った顔は少し幼い。
「君はAAちゃんだね？」
『……何で、私の名前知ってるんですか……？』
「ちょーっと人に頼まれていてね、君の事はその相手から聞いたんだよ。」
『……誰に頼まれたんですか？』
そんな人に恨まれるような生活はしてない筈だ。
私の問いに男性は笑顔を崩さず言う。
「ん？それは秘密だよ。」
『(やっぱり答えてくれるわけない……か。)』
「それにしても君、本当に高校生？」
『……はい？』
「いやぁ、こんな状況なのに落ち着いてるし今もかなり冷静に考えてるでしょ？それにー」
笑顔は一変して下卑た顔になる。
「こんな良い体して高校生なんて思えないよねぇ。」
その視線は私の胸から太腿を舐めるよう動く。
『……変態ですか？』
「男はみーんな変態なんだよ？」
男性はそう笑いながら私のシャツのボタンを上から少し外す。
胸元が曝け出され、悟がくれたネックレスが見える。
「うわ……すげぇ高価なやつだろ？これ。」
『…やめ……！』
「高校生には勿体ないって！お兄さんが貰ってあげるよ。」
ブチリ
そんな音と共にネックレスは引き千切られ、その拍子に首が軽く切れた。
「見れば見るほど高いやつだってわかるなぁ。」
『返して！』
「駄目だよ。あぁ、可哀想に……首が切れちゃったね。舐めてあげようか？」
『これくらい平気です！それより返してよ！』
ネックレスを持つ男の後ろに現れる影。
いつも見てるのより大きな呪霊だ。
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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます！！叫ばれるほどだったとは…！ (2021年4月13日 12時) (
レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました！！！ (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです！ (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます！面白いと言っていただき嬉しいです！出来るだけ更新早くなるよう頑張ります！！ (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅう | 作成日時：2021年3月18日 9時
