【五条悟】私の人生リセット！いや何か混ざってません？

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五条side

腕の中でAが身動いだ。
少しだけ離れて上目遣いで俺を見る。

『……どうして好きな人がいるって知ってたの？』
「お前、俺の事避けてたろ？」
『え、それだけ？』
「いや避けてる理由問い詰めてやろうと思って行ったら、ちょうど友達と話してるお前見つけて……」
『盗み聞きしたの！？』
「聞こえてきたんだよ。」

半分嘘。
隠れて盗み聞きはした。

「でも途中で聞きたくなくて帰った。」
『だから、さっき困惑してたんだ………。』
「相手は俺じゃないと思ってたからな。」
『最後まで聞いてたらそんな反応しないもんね。』

何であの時の俺、最後まで聞かなかったんだよ。
聞いとけばもっと早くこうなってたんじゃね？

「(ま、どちらにしろ結果はこうなってたんだしいいか。)」

俺にはAを諦めるなんて考え１ミリもなかったわけで。
まぁいいかと艶のある髪に頬を寄せた。

『……あ、１つ言いたい事あるんだけど？』
「んー？」
『付き合ってもない女の子にキスするのは如何なものかと思います。』
「いやぁ、俺のあげたネックレス眺めながら嬉しそうにしてんの見たら我慢出来なくなった。」
『我慢大事！もし、それで私が悟君を軽蔑したりしたらどうするつもりだったの？』
「Aは俺を軽蔑しないよ。それに……」

顔を上げて何言ってるんだと言わんばかりに俺を見るAの頬に手をあてる。

「どんな手を使っても俺のにするって決めてたから。」

そう言いながら頬をゆっくり優しく撫でれば、一気に真っ赤な顔をした。

『ど、どんな手を使ってもって……』
「お前の家族以外でお前の傍にいる男は俺だけでいい。」
『っ……。』
「苗字を呼ぶのは我慢してやるけど、名前を呼ぶのは俺の名前だけにして。」
『……他の男の子を名前で呼んだ事一切ないよ？』
「それでも、俺以外の名前を口に出すのは駄目。」

その瞳に映るのも、その口から出される名前も触れるのも俺以外許さない。

「重い？でも離さねぇから、絶対。」

ハッキリと告げるとAはキョトンとした表情から、フワリと微笑んだ。
それがコイツの答えだというのは分かった。

「丸く収まったところで此処から出るかー。」
『そうだね。』
「つか、よくこんな狭ェとこいられんな。」
『悟君は身長大きいもんね。』

ゾウの中から這い出てAに手を貸す。
キュッと握ってきた小さな手が離れないように握り返した。


ｰｰｰｰｰｰｰｰ
この後は少し時間を飛ばします。
90位なんて順位ついて驚いた。

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