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五条side
Aが俺を避けてるのは気付いていた。
避けていると言ってもあくまで2人っきりにならないようにといった感じだ。
「(……いや、誘われる事も少なくなったな。)」
今日も誘われる事もなく俺は犀川の車の中にいる。
そろそろ避けてる理由を聞くかと思ってAに会いに来ていた。
「悟様、あそこにいらっしゃるのはAさんではありませんか?」
「ん?」
そこには友達らしき女と談笑してるアイツが見えた。
「そこで止めろ。」
「お友達とご一緒みたいですが行くのですか?」
「あんま邪魔しないようにはするつもり。」
「(行かないという選択肢はないのですね…。)」
車から降りてAの所へ歩く。
どう話しかけるか考えていると会話が聞こえてきた。
「アンタ好きな人出来たの!?」
『ちょっ………声がデカいよ。』
「だって、あんだけ告白されても一刀両断してたから恋愛に興味ないのかと思ってた。」
『あれを告白と言わないから。ただ付き合ってと言われても何処に?って聞きたくなるでしょ、好きとか言われたなら別だけどさ。』
「まぁねー。で?前に一緒にいた彼?」
『……見てたの?』
2人の会話に俺は足を止めて盗み聞きする。
Aに好かれてる奴が誰なのか気になった。
「(前に一緒にいた……?)」
「彼もAの事好きでしょアレ。」
『それはないよ、私の事をそういった対象に見てない。』
「そうかな?私から見て彼は確実にアンタの事好きだと思うんだけど……告白するの?」
『告白する気はないよ。』
「えー!?」
『今の関係のままでいいの。』
苛々する。
Aが俺以外にそんな気持ちを向けるのが。
「誰かにとられちゃうよ?」
『それでも、いい。』
「……じゃあさ昨日告白してきた先輩は?」
「(まだそんな奴がいんのかよ…。)」
「先輩もその彼ほどじゃないけどイケメンだし、学校でも人気じゃん?」
『あの先輩そんなに人気なの?』
「サッカー部のエースだよ!知らないの?」
『知らない。』
即答するAに思わず笑いそうになった。
友達も半笑いだ。
「アンタ……先輩が流石に可哀想だよ…。」
『顔が笑ってるよ。』
「あーあ、あんな人気の先輩でも駄目か。」
『そもそも私、先輩の事知らないし……知らない人にいきなり付き合って欲しい言われたって困るもの。』
「その彼に夢中だからでしょ?」
『……否定はしない。』
俺を好きになればいいのに。
無理に距離を詰める気はなかったが、もう遠慮はしない。
誰にも渡さない。
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みゅう(プロフ) - 御笠梨夜さん» お返事遅くなりました(汗)ありがとうございます!!叫ばれるほどだったとは…! (2021年4月13日 12時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
御笠梨夜(プロフ) - 主さんと五条悟さんに落ちた理由がピッタリ過ぎて叫びました!!! (2021年4月7日 21時) (レス) id: 2a8a3245ef (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - つぶやき星のつぶやき女さん» 続き気になると言って下さり嬉しいです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
つぶやき星のつぶやき女 - 面白かったです。続き気になります。更新がんばって下さい! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 9c9562d775 (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - イオさん» 有難うございます!面白いと言っていただき嬉しいです!出来るだけ更新早くなるよう頑張ります!! (2021年4月3日 21時) (レス) id: c63776aca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅう | 作成日時:2021年3月18日 9時