神社のキツネさん【桃】

突然 ページ18

ｶﾞｼｬﾝｯ!


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ



今日は佐久間たちも来ない日でのんびりと寝ていると突然何かが壊れる音が聞こえた。

瓦礫…？

木材がバキバキと鳴っている音も聞こえる

地震か…？

地面も揺れている

この日本は地震の国だからな、十分に有り得る。


けど何か違う

地震なら、何故木材がバキバキと鳴っている…？


異常な不安に駆られ急いで外を見に行くと頭上からバキバキと屋根が壊れる音が聞こえた。



「っ…い、た」



瓦礫に少しは当たったが大怪我とまでは行かなかった。

何が起きているのか分からず社が壊れ始めている事は分かった故1度部屋まで戻りノートと時計を持ち、窓から外に出る。


そこに見えた景色は無惨なまでに壊れ切っている神社だった。

そしてその先に見えたのは、



「人間…？」



大きな機会を使って神社を壊している人間

面倒くさそうに作業をしている

何故、壊す

辞めてくれ…

人間の姿になり人間の目の前に姿を見せると1度手を止める作業員



「おい！」

作業員「…ん？何だこのガキ」

「今すぐ社を壊すのを辞めろ！さもないと…
呪うぞ」

作業員「変なアニメにでも影響されたか、今おじちゃん達は忙しいから、な？あっち行った」

「っ…」



そう言われた時に感じた。


嗚呼、もう駄目なんだ


と、今まで散々我儘を言って好き放題して来た罰なのかもしれない。

壊れた。

つまり彼奴は、神は遂に私の事を見放したと言う事


さて、これからはどうしたものか


宛もなくたださ迷うか、

此処にいて何れ佐久間たちが来る事を願うか


特に目的も何も無い。



作業員「今日はこの辺にしとくか、うっし、解散解散」

作業員「この後飲み行こーぜw」

作業員「お、いーね！お前の奢りな！」

作業員「何でだよ！w」



そんな声が聞こえる

今日は終わりか


狐の姿の私は視えない様で通り過ぎて行き、呑気に仲間と話している。

まぁ、出歩くのも良いかもしれない。

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