【ONEPIECE】Chainー外れたパーツー (ページ7)

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第5話ページ7

赤犬side)

積まれた書類に目を通しながらあの小娘の事を考えた。

彼女が海軍本部へ来たのは12の時、子供のくせに子供のらしくないと思ったのが第一印象だった。

立場を理解し、どういう発言をするべきかどういう行動をするべきか…身の振り方が分かっていた。

愛想を振りまく訳では無い。

むしろ邪魔にならないよう、必要とされるように務めるような奴だった。

…たった12の子供のくせに。

滅多に関わる事は無かったが嫌なガキだとは思っていた

だからこそ、
大将という同じ地位に着いたのが腹立たしい。

あの時から何一つ変わっていないアイツが…

グシャ─
気づけば手元の書類を握りつぶしていた。

……その時ノックの音が聞こえた。

赤｢誰じゃ｣

『Aです。元帥からの伝言を伝えに来ました。』

赤｢…ほうか、入れ｣

ドアを開け、1歩入ってくる。

そこから進むわけでもなく、入口の前で話を始めた。

『明日、午後1時から王下七武海との会議が開かれるそうです。出席する様にと元帥が仰っていました。』

赤｢わかった…それだけか？｣

『はい、失礼しました。』

そう言って直ぐに部屋を出て行った。

アイツは理解しているのだろう、嫌われていることを。

そういう人の感情には敏感な奴だ。

それが余計に気に食わない。

赤｢やな小娘じゃ…｣

わし以外の誰もいない空間に言葉は消えた。