【ONEPIECE】Chainー外れたパーツー (ページ42)

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第40話ページ42

スモーカーside)

騒然としているマリンフォードにAの声が響く。

それは誰もが初めて見るAの感情で、

胸が締めつけられる程悲痛な叫びだった。

『さぁ、もう一度、殺してみるがいいさ』

瞬間、処刑台から飛び降りたAは

落下の力を利用しながら薙刀を振る。

咄嗟に避けた三大将。

彼らがいた場所は爆音と共に削り取られた。

セ｢ッ火拳のエースを捕らえろ！｣

電伝虫を通して放たれた元帥の命令に、
Aの覇気に耐えた海兵達が一斉に動き始めた。

月歩や能力を使って追うもの、銃や大砲で狙うもの、

火拳のエースを捕らえるべく策を尽くすが、

尽くAの部下達にねじ伏せられていく。

しかし、そんなものはどうでもよかった。

ただ一人、処刑台の前で戦うAを見つめる。

煙｢アイツ……クソっ！！｣

煙となって彼女の元へ向かおうとした時、
突然誰かに蹴られた。

覇気を纏っていたそれは俺を壁へと叩きつけた。

煙｢ぐっ…テッメェ、邪魔すんじゃねェ｣

◆｢それはコッチの台詞だスモーカー。

Aの邪魔をしないでくれ｣

抜いた剣に武装色の覇気を纏い、構えるリック。

同じく七尺十手を構える。

◆｢アレはアイツの覚悟だ。｣

煙｢何が覚悟だ…俺はあんなものを覚悟と呼ぶ気はねぇ!｣

◆｢……止めたいのなら、俺を殺していけばいい｣

煙｢あぁ、はなっからそのつもりだ！！｣

今朝の嫌な感じはこのせいだったのか。

速く、重い彼の剣を受け止め、流しながら考える。

ちらりと彼女の方を見れば、

その首元に揺れる黒いリングが見えた。

◆｢よそ見する余裕を与えたつもりはねぇぞ！｣

煙｢がハッ……！チッ、退けろ！｣

◆｢俺も倒せねぇ奴が！
アイツを止められるわけねぇだろうが！！！｣

再び、剣と十手の交わる音が響いた。