【ONEPIECE】Chainー外れたパーツー (ページ5)

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第3話ページ5

青雉side)

海兵達を横切って堂々と歩く彼女が
たった25歳の女の子には思えない。

青｢かっこいいねぇ…｣

思わず声が漏れるほど、
その凛々しい後ろ姿は素敵だった。

赤｢あんな小娘に大将が務まるわけないものを…｣

黄｢随分な言い様だねェサカズキ…
わっしはそうは思わないけどねェ〜？｣

青｢あ、ボルサリーノは一緒に仕事した事あるんだっけ｣

珍しく他人に興味を示した黄猿に視線を向ける。

何か面白い話が聞けるかとも思ったが、
何も言わずに黄猿は立ち上がった。

黄｢まァ、センゴクさんが決めた事だし仕方ないでしょォ〜さて、わっしは仕事に戻るよ｣

そう言って光となって消える黄猿。…アイツ逃げたな。

赤犬を初め、集まっていた海兵達も仕事に戻り始めていたので俺も自室へ戻る事にした。

が、そこで待ってるのは大量の書類仕事……

青｢しょうがない、俺だけでも新しい大将ちゃんに挨拶に行こうかなぁ〜｣

俺にしては珍しく足取りも軽く、
Aちゃんの居るであろう新しい大将室へと向かった

ノックをすれば、『はい』と綺麗な声が聞こえた。

青｢あー、俺です、クザンです｣

『どうぞ』

｢失礼しまーす｣とドアを開ければ
既に机の上で書類に向かうAちゃんの姿。

青｢うわっ！仕事してるの？真面目だねぇ…｣

『当然でしょう…それで？』

さすがに仕事をしながらでは悪いと思ったのか手を止めてこちらを見た。

俺は近くにあったソファーに腰掛け、反対側へ座るよう合図する。すると素直にこちらへ来るAちゃん。

青｢改めまして、ヨロシクねAちゃん｣

『…よろしくお願いします、青雉大将』

青｢あーあー！俺の事はクザンって呼んでよ〜！
もう大将なんだから敬語もなし!!ネ？｣

『……』

え、なに、その冷ややかな目線は。何か怖いよ！？

何度か会ったことあるけど、
今までで初めて見る目付きだよ？

『では遠慮なく……仕事戻ってくれる？クザン』

青｢…うぃっス｣

そういうのって笑いながら言うもんじゃないの？

真顔で言うものじゃないよね？めっちゃ怖いよ？？

きっと事前にセンゴクさんに言われたんだろうなぁ、
俺が仕事しないって。

そんな事を考えながらも、
俺はそそくさと自分の部屋へと戻った。