【ONEPIECE】Chainー外れたパーツー (ページ36)

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第34話ページ36

Aside)

翌朝目が覚めたのは太陽と同じ時間で、

隣を見れば同じように目を覚ましたスモーカーがいた。

『おはよう、スモーカー』

煙｢あぁ、早いな｣

『今日は忙しくなるからね』

ベッドからおりてシャワーを借りる。

服を来て出てこれば珈琲の良い香りがした。

『ありがとう…美味しいわ』

煙｢…インスタントだ｣

『それでも特別美味しいわ』

そう言って笑えば、

彼は私の髪をぐしゃりと撫でて寝室へ戻った。

珈琲を飲み終えてマグカップはキッチンへ。

自分の部屋に戻ろうと

私は声をかけるため寝室を覗いた。

『じゃあそろそろ……何してるの？』

煙｢あ？……ほらよ｣

引き出しから取り出した細長い箱を

彼は私へと放り投げた。

煙｢開けるのは戻ってからにしろよ｣

『……わかった、じゃあね』

箱を上着のポケットにしまいドアへと向かう。

彼はその後をついてきて見送ってくれた。

煙｢仕事が片付いたらまた飲みに行くぞ｣

『えぇ、いいわよ』

後ろからかけられる声に振り返らないで答えた。

煙｢…何かあったら呼べ｣

『大丈夫よ、あなたは自分の仕事して』

ポンっと彼の肩を軽く叩けば、

そのまま腕を引かれてキスをされた。

煙｢……わかったな？｣

『珍しいね、貴方の心配そうな顔』

煙｢うるせぇな、仕方ねぇだろ。相手が相手なんだ｣

『…えぇ、わかった』

まだ不満そうな表情を浮かべていたが

彼は手を離してくれた。

私からもう一度キスをして部屋を出た。

─私は上手く笑えていただろうか。

早足に廊下を歩きながら切り替えなければと

何度も何度も頭の中で繰り返していた。