【ONEPIECE】Chainー外れたパーツー (ページ26)

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第24話ページ26

クロコダイルside)

『黒豹』はオレたちに興味を示さなかった。

あのクソ鳥がどんなちょっかいをかけようと、

鷹の目が手合わせと切りかかろうと、

蛇姫が立派な贈り物をしようと、

他の奴らが話しかけようと、

まったくそれらに興味を示さずに流していく。

だからオレも興味を持たなかった。

……しかし、アイツは人の視線を惹き付ける。

気づけば無意識に目でおっていることがあった。

だから気づいたのかもしれない。

«無関心»

それは海軍の奴らに対しても同じだと気がついた。

特に三大将に関しては自分から関わろうとしていない。

他人に興味のないやつなのかと思えば、

部下や新人の面倒を見ているのを見かけた時もある。

今だってわざわざオレの護送なんかに来た。

理由を聞けば『会議の方が面倒だから』と、

『後任の方が興味が無い』と答えた。

それが当然であるように言うものだから面白い。

思わず笑えば、不思議そうに僅かに眉を寄せた。

それはオレが初めて見た『A』の表情だった。

鰐｢…フ、クハハハハッ！｣

『…何が面白いのか理解できないわ』

鰐｢だろうなァ…。｣

その時一人の海兵が黒豹を呼んだ。

背を向けてそちらに歩き出した彼女に声をかける。

鰐｢またオレの国が出来た時は、必ず来いよ…A｣

『えぇ…。部下を引き連れてお邪魔するわ』

チラリとこちらを向いた金色の瞳が、

鋭く胸に刺さるのを、オレは確かに感じていた。