【ONEPIECE】Chainー外れたパーツー (ページ14)

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第12話ページ14

Aside)

会議室を出た途端｢逃げるぞ｣という
リックの言葉に私達は窓から外へと出た。

月歩を使って空を移動し、
適当に広い通りに出て降りる。

焦る様子もなく歩く私にリックはため息を吐いた。

◆｢お前らしいがなぁ…
もう少し危機感を持って欲しいもんだ｣

『彼は私に何も出来ない。それに、もしあの場で何かしていれば貴方や青雉さんが助けてくれたでしょ？』

コツコツと人より少し早い私の速度に
彼はゆったりとした歩調でついてくる。

なんだかんだ言って彼もまた
大して心配はしていないのだ。

◆｢まぁ、そうなんだが……早いな｣

呟いたリックの言葉と共に接近してくる気配に反応を示さず、私は歩いた。

少し空中で様子を伺っていたそいつは、
不思議な笑い方をしながら私の前へと降りてきた。

進路を塞がれた私は仕方なく立ち止まり、
原因の人物を見上げる。

『…なんの用ですか、ドンキホーテ･ドフラミンゴ殿』

桃｢フッフッフ！なぁに、新しい海賊大将に挨拶に来ただけだ｣

目の前に立てば1m程の身長差。

だいぶ大きい人だと思ったが、
こんなものかと心の中で呟く。

『それだけならもういいでしょう。私は先程名乗った、貴方の事も資料を読んだ。…充分でしょう』

桃｢紙だけで俺の何がわかる？
なんなら俺の全てを教えてやってもいい……｣

一歩を私に差し出して、
身体と共に顔を近づけたドフラミンゴ。

少し甘い香水の匂いが鼻をくすぐった。

『申し訳ないけど、結構です。
紙以上の貴方に興味ないので』

『失礼』と身をかわしてまた歩き出す。

瞬間、体の自由が奪われ、
意思とは反してドフラミンゴに向き直る。

あぁ、これが彼の…イトイトの実の能力か。

そしてひょいと持ち上げられ、両手で抱えられた私。

さて、…………この鳥をどう引き剥がそうか。