【ハイキュー】潰 -Message- (ページ9)

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｢なんか今日、目腫れてない？｣

｢……そうかな｣

私の隣の席の研磨が言った

研磨とは、去年も同じクラスでなんとなく気が合い仲良くなった

お互い考えが似ているからかもしれない

｢また言われた？｣

｢……うん｣

研磨は、私の家の事情というやつを知っていた

知っていた、というより私が話したんだけど

私がそう言うと『……そっか』とだけ言った

｢なんかごめん
こんな暗い話ばっかで｣

｢Aが大変なのは、わかってるつもりだから大丈夫｣

研磨は、いつも優しい

どんなときもダルそうに聞くこともないし、面倒くさそうな態度もとらなかった

｢よーし、授業始めるぞー｣

いつの間にか先生が教室の中に入ってきていて、学級委員が号令をかけた

こくこくと時間が過ぎていく

話を聞いてもいまいちわからない授業を聞きながら、ノートに書き込んでいった

この勉強は、本当に将来役に立つのかな

なんて余分なことを考えながら