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「これ…亮に渡してもらえませんか！」
いつものことだ
裕太「分かった。渡しておくね。
でもメッセージ送るかどうかは
あいつ次第だか…」
「分かってます！」
お願いします！と勢いよく頭を下げ
その子は教室から出て行った
裕太「分かってます…か」
連絡先くらい自分で渡してなんて嘆いても
校内の女の子に届くはずが無いわけで
ため息をつきまた机に突っ伏した
昔からの親友である亮はとにかくモテる
かっこいいし笑うと可愛いし本当にいい奴だ
でもどこか話しかけにくい部分が
あるのかもしれない
だからこういう紙を渡す仕事が
僕にまわってくる
もう慣れたことだけど
この職についてかれこれ半年は経つし
言い聞かせるようにして静かに目を閉じた
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作者名：雫 | 作成日時：2018年12月24日 13時
