第4叫 ページ5
私はほぼ毎日ゼゼくんに会っている。と、いうのも本家と分家はそれ程遠くない場所にあるのだ。それこそ毎日通えるような距離に。
今日もゼゼくんにダリ先生のことを報告するために本家の邸宅にお邪魔しに来たのだ。
『ゼゼくん聞いてよ〜、今日ダリ先生と喋っちゃったの!どうしよう〜』
「姉様が幸せそうでなによりです。しかし、話しただけですか……それでは思いを告げるのがいつになるか分かりませんね。」
『ゼゼくんはモテモテだから分からないのよ。モテない悪魔からしたら、好きな人と話すなんてビッグイベントなんだから!』
「そういうものですか。まぁ、俺は世の女性のおかげで毎日美味しい食事を摂ることができるので、それで満足ですけど。」
『あぁ、そういえばモデビルになったんだっけ?最近元気だと思ったら、毎日ファンレターを食べてるからか。』
ゼゼくんは今をときめく新人モデビルだ。本家の悪魔は他人からの愛を己の糧として生きる一族。そのため、愛を手に入れるために己のスター性を磨く。なんでも、普通の食事よりも愛の籠った言葉やファンレター、贈り物なんかが最高の食事なんだとか。
一応、分家である私も愛を糧にすることは出来る。だが、それは愛する人からの愛のみに限定される。そのため、私は一度も悪魔からの愛を食べたことがない。
ゼゼくんに聞いてみると、極上の味らしい。私がそれを味わうことが出来るかどうかは、ダリ先生にかかっている───────というか、私がダリ先生へのアピールを成功させられるかどうか、といったところだ。
そのために、私はこうしてゼゼくんやプルソンくんに恋愛相談をしている訳だが、一向に進展は無い。
ずっとこのままでは先が思いやられるな、と思いながらも私はまた彼らに相談をし続けるのだろう。
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コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します!!とてもおもしろかったです!!続き楽しみにしてます! (10月27日 18時) (レス) @page24 id: 2d335fb530 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - 東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-さん» コメントありがとうございます。紹介大丈夫です、むしろ凄く嬉しいです!面白いと言っていただけて本当に良かったです。これからも頑張ります! (9月9日 21時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-(プロフ) - 初コメ失礼します。無茶苦茶面白いんですけど何でですか?友達に教えてもいいっすか?マジで。ダメだったらいいんすけど!更新頑張って下さい!!応援してます! (9月9日 21時) (レス) @page12 id: 70c3e8bce0 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます。神作と言っていただける日が来るとは思わなくて、凄く嬉しいです!ゼゼくんとの絡みも増えてるくので、これからもよろしくお願いします! (9月9日 18時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ダリ先生の夢小説少ないけど漁りまくってこの小説に出会ったんですけどほんとに神作に出会えました!!更新される度に頬が緩みます!ゼゼくんもダリ先生も推しなのですごく嬉しいです(><) (9月9日 15時) (レス) @page12 id: 2c7a263bbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めそ | 作成日時:2023年9月6日 18時