第2叫 ページ3
思い立ったが吉日、ということで私はさっそく行動に移してみることにした。
『失礼します、1年問題児クラスのゼパル・Aです。ダリ先生はいらっしゃいますか?』
職員室の扉をコンコンとノックしてテンプレ通りの口上を述べると「はいは〜い、今行くよ〜」と、職員室の奥の方から間伸びした声が聞こえてきた。
「Aさん、どうしたの?」
『あの、この前は助けていただきありがとうございました!』
「この前……あぁ、気にしなくていいよ。生徒を守るのは教師の役目だからね。それに、そんなに畏まらなくてもいいのに。他の子達は、僕のことダーリンって言ってタメ口で話してくるからそれでいいんだよ?」
『だーりっ!?それはちょっと…私にはハードルが高いのでやめておきます!じゃあこれで失礼します!』
本当は私もダリ先生に認知されるくらい親しくなりたいけれど、その前に私の心臓が破裂してしまう。今より親密になれたら呼んでみよう。
これまでダリ先生と話す機会がなかったので、私は舞い上がった気分のまま教室に戻り、プルソンくんに報告することにした。
『プルソンくん!どうしよう、ダリ先生と喋っちゃった!』
「あーはいはい、良かったね。でも喋っただけでしょ?思いを告げるとか何とかって言ってなかったっけ。」
『それはそうなんだけど、とりあえずダリ先生に認知してもらえることが今の目標です!』
「いやいや、さすがに認知はしてるでしょ…Aはゼパル家の分家で、いちいち目立つ問題児クラスの生徒なんだから。」
確かに問題児クラスは目立つ。だが、それは一部の
それに、私は問題児クラスの人たちが苦手……というか取っ付きにくいのだ。今まであんなに個性豊かな悪魔たちと付き合ったことがないので接し方が分からない。
それに比べてプルソンくんは話しやすいので、いの一番に仲が良くなった。いわゆるイルマくんが言っていた、オトモダチという奴である。
まぁ、いつも恋愛相談ばかりして迷惑をかけているかもしれないが、他に話す悪魔もいないので許して欲しい。
246人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します!!とてもおもしろかったです!!続き楽しみにしてます! (10月27日 18時) (レス) @page24 id: 2d335fb530 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - 東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-さん» コメントありがとうございます。紹介大丈夫です、むしろ凄く嬉しいです!面白いと言っていただけて本当に良かったです。これからも頑張ります! (9月9日 21時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-(プロフ) - 初コメ失礼します。無茶苦茶面白いんですけど何でですか?友達に教えてもいいっすか?マジで。ダメだったらいいんすけど!更新頑張って下さい!!応援してます! (9月9日 21時) (レス) @page12 id: 70c3e8bce0 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます。神作と言っていただける日が来るとは思わなくて、凄く嬉しいです!ゼゼくんとの絡みも増えてるくので、これからもよろしくお願いします! (9月9日 18時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ダリ先生の夢小説少ないけど漁りまくってこの小説に出会ったんですけどほんとに神作に出会えました!!更新される度に頬が緩みます!ゼゼくんもダリ先生も推しなのですごく嬉しいです(><) (9月9日 15時) (レス) @page12 id: 2c7a263bbc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めそ | 作成日時:2023年9月6日 18時