第17叫 ページ18
放課後、わたしが帰宅するために廊下を歩いていると、バラム先生とすれ違って声をかけられた。
「君、ゼパル・Aさんだよね?」
『そうですけど……私になにか御用ですか?』
「ダリ先生のお見舞いに行かないかい?この間、ダリ先生がカルエゴくんに、君のことで相談しているのを聞いてね。どうやら悩んでいるようだったんだ。もしかすると喧嘩でもしちゃったのかと思って…」
『んー、喧嘩…みたいなものですかね。確かに早く謝りたいと思っていたので、お見舞いに行けると嬉しいんですけど……教員寮って生徒が入ってもいいものなんですか?』
「大丈夫だよ、今回は僕が付き添いで行くからね。あ、ダリ先生の部屋まではついて行かないから安心してね。」
バラム先生はそういうと、早速私を教員寮へと案内してくれた。
そこで初めて知ったのだが、ダリ先生は寮の本館ではなく、別館の方に住んでいるらしい。
なんでも、大きな別館にダリ先生と医務室のピス先生しか住んでいないらしかった。
ピス先生は別として、ダリ先生は教師統括としての立場をフルに活用しているらしい。
部屋の前までつくと、バラム先生は「扉の前で待ってるよ」と言い、私を送り出そうとしてくれた。
しかし、私はそこで足を止めた。
やっぱり不安だったのだ。ダリ先生は今悪周期、そんなところに私が近づいても大丈夫なのだろうかと。
『あの、本当に大丈夫なんですよね…?ちょっと怖くなってきました。』
「大丈夫だよ。何かあれば僕がいるし、それにストレスの原因が消えれば早く悪周期が終わるだろうしね。」
遠回しに私がストレスの原因かのように言われて少し落ち込んだが、きっとバラム先生に悪意は無いのだろう。
私は深く深呼吸をして緊張をほぐすと、部屋の扉をコンコンとノックした。
246人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します!!とてもおもしろかったです!!続き楽しみにしてます! (10月27日 18時) (レス) @page24 id: 2d335fb530 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - 東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-さん» コメントありがとうございます。紹介大丈夫です、むしろ凄く嬉しいです!面白いと言っていただけて本当に良かったです。これからも頑張ります! (9月9日 21時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-(プロフ) - 初コメ失礼します。無茶苦茶面白いんですけど何でですか?友達に教えてもいいっすか?マジで。ダメだったらいいんすけど!更新頑張って下さい!!応援してます! (9月9日 21時) (レス) @page12 id: 70c3e8bce0 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます。神作と言っていただける日が来るとは思わなくて、凄く嬉しいです!ゼゼくんとの絡みも増えてるくので、これからもよろしくお願いします! (9月9日 18時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ダリ先生の夢小説少ないけど漁りまくってこの小説に出会ったんですけどほんとに神作に出会えました!!更新される度に頬が緩みます!ゼゼくんもダリ先生も推しなのですごく嬉しいです(><) (9月9日 15時) (レス) @page12 id: 2c7a263bbc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めそ | 作成日時:2023年9月6日 18時