検索窓
今日:17 hit、昨日:12 hit、合計:18,108 hit

第16叫 ページ17

教室に入ってみるとそこには誰もいなくて、シーンと静まり返っていた。
まさか、今日の魔歴の授業を受けるのは私たちだけなのだろうか…と不安になった。

その時だった、私たちが教室でボーッと立っていると天井からツタが伸びてきたのだ。

そのツタは私たちの体に巻き付き、天井へと連れ去られてしまった。

何事かと驚いていると、私たち以外にも被害者が大勢いた。


「君たちも授業を受けに来てくれたんだね。はじめまして、バラム・シチロウです。」


『は、はじめまして……』


なるほど、この目の前にいる人物が例のバラム先生らしい。確かになかなかクセが強い先生だ。

この後、最後の受講者のイルマ軍が入ってくると、もれなくその3人もツタに捕まり授業が始まった。


「では、今日は人間について考えよう。もしキミたちの目の前に人間が現れたらどうする?」


そのバラム先生の問に、周りの生徒は食べるだの、美味しそうだの言っていた。
しかし、話に聞くところニンゲンというものは悪魔の羽とツノがないバージョン…みたいなものらしい。
ということは、私たちと外見の差があまりないのだ。そんなものを躊躇無く食べるなんて私には無理だな。

そうこう考えていると、バラム先生が説明のためにイルマくんの背中をまさぐり始めた。

突如バラム先生は酷く驚いた表情をすると、イルマくんはどこかへ連れ去られてしまった。


『あー、先生とイルマくん行っちゃったね…』


「噂通り実験でもされるんじゃない?まぁ、別に僕には関係ないからどうでもいいんだけど。ていうか、こんな授業ならやっぱり来なければよかったよ…」


『まあまあ、そんなこと言わずに…』


しばらく先生たちを待っていたものの、授業終了のチャイムが鳴り響いたため、私たちは教室へと戻った。

第17叫→←第15叫



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (85 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
246人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します!!とてもおもしろかったです!!続き楽しみにしてます! (10月27日 18時) (レス) @page24 id: 2d335fb530 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - 東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-さん» コメントありがとうございます。紹介大丈夫です、むしろ凄く嬉しいです!面白いと言っていただけて本当に良かったです。これからも頑張ります! (9月9日 21時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-(プロフ) - 初コメ失礼します。無茶苦茶面白いんですけど何でですか?友達に教えてもいいっすか?マジで。ダメだったらいいんすけど!更新頑張って下さい!!応援してます! (9月9日 21時) (レス) @page12 id: 70c3e8bce0 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます。神作と言っていただける日が来るとは思わなくて、凄く嬉しいです!ゼゼくんとの絡みも増えてるくので、これからもよろしくお願いします! (9月9日 18時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ダリ先生の夢小説少ないけど漁りまくってこの小説に出会ったんですけどほんとに神作に出会えました!!更新される度に頬が緩みます!ゼゼくんもダリ先生も推しなのですごく嬉しいです(><) (9月9日 15時) (レス) @page12 id: 2c7a263bbc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めそ | 作成日時:2023年9月6日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。