第1叫 ページ2
あれは運命だった───────と私は思う。
入学式の後にあった特待生くんと首席くんの決闘を見終わって帰る時、他の生徒にぶつかってしまい地面に倒れそうな所を助けてもらった。それが私とダンタリオン・ダリ先生との出会いだ。
その時、私はいわゆる一目惚れという奴をしてしまったのだ。困ったことに私の家系は生涯で1人しか愛せない。
そこで私はダリ先生への猛アタックを開始したのだが...
『ダリ先生、私ダリ先生のことがす...』
「ダリ先生〜!お昼一緒に食べましょうよ〜」
とまぁ、こんな感じで毎回邪魔が入るのだ。人気者のダリ先生はすぐに他の生徒に連れていかれてしまうので話す機会が少ない。私は勇気を出てた職員室へ行っているというのに。
さっそく出鼻をくじかれてしまった私は頼れる人物に相談することにした。
『ゼゼくん、どうしたらいいと思う?』
「姉様、愛する者ができたのはおめでたいのですが......その邪魔が入るというもの、姉様の家系のせいですよね。なんでも相思相愛でないと思いを告げられないとか。」
『え、それ初耳なんだけど...?ていうかそれが本当なら私はどうやってアプローチしたらいいのよ。』
「俺に聞かれても困ります。俺の場合は勝手に向こうから好意を寄せてくるので。」
『わぁ〜、さすが全知全能略してゼゼくんだね。全く参考にならないや...』
こんなわけで恋愛マスターだと思っていたゼゼくんに相談してみたものの、問題は解決しなかった。それどころか深まる一方だ。
家系のせいでアプローチ出来ないなんてどうすればいいんだ?
そうだ、言葉が無理なら行動で示すしかない!!
ということで、さっそくス魔ホでアプローチのやり方を調べてみることにした。
とりあえず分かったことは、ダリ先生と話せる環境に持っていかないと何も始まらないということだ。
調べて出てきたのはミラーリング効果やら、相手のことを褒めるやら、共通点を探す......
難しいな?人気者のダリ先生と2人で話すシチュエーションをどうやって作り出すかが問題だ。
そこで私はハタと気づいた。私はまだあの時助けてもらったことに対して感謝を伝えていないということに。もしかしたらこれをきっかけにダリ先生と2人で話すことが出来るかもしれない。
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コロネ(プロフ) - 初コメ失礼します!!とてもおもしろかったです!!続き楽しみにしてます! (10月27日 18時) (レス) @page24 id: 2d335fb530 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - 東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-さん» コメントありがとうございます。紹介大丈夫です、むしろ凄く嬉しいです!面白いと言っていただけて本当に良かったです。これからも頑張ります! (9月9日 21時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
東雲 夜椰-シノノメ ヨルヤ-(プロフ) - 初コメ失礼します。無茶苦茶面白いんですけど何でですか?友達に教えてもいいっすか?マジで。ダメだったらいいんすけど!更新頑張って下さい!!応援してます! (9月9日 21時) (レス) @page12 id: 70c3e8bce0 (このIDを非表示/違反報告)
めそ(プロフ) - ありささん» コメントありがとうございます。神作と言っていただける日が来るとは思わなくて、凄く嬉しいです!ゼゼくんとの絡みも増えてるくので、これからもよろしくお願いします! (9月9日 18時) (レス) id: 92e13f110a (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - ダリ先生の夢小説少ないけど漁りまくってこの小説に出会ったんですけどほんとに神作に出会えました!!更新される度に頬が緩みます!ゼゼくんもダリ先生も推しなのですごく嬉しいです(><) (9月9日 15時) (レス) @page12 id: 2c7a263bbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めそ | 作成日時:2023年9月6日 18時