転生したが、あくまで平穏に過ごしたい！③【魔入間】 (ページ8)

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追いかけっこページ8

あれから毎日カルエゴ先生との追いかけっこが始まった。

｢あれ、Aさんご飯食べないんですか？｣

『ごめん、カルエゴ先生が来るから逃げなきゃ！！』

学食堂で昼食を食べようとしている時、カルエゴ先生がここに来る未来が見えたので私は別の場所に移動した。

『オペラさんにお弁当作ってもらっておいて良かった...こんなんじゃ安心してご飯食べられないよ。』

私が中庭に座りお弁当を開こうとするとカルエゴ先生が私の目の前にいた。どうやら気を抜いて能力を切ってしまっていたらしい。

｢久しぶりだな...A。今日は戦闘訓練だぞ。｣

『あっカルエゴ先生！？......お昼ご飯くらい食べさせてくださいよ！このままじゃ私死んじゃいます！！』

私が本気で泣いてお願いすると、さすがにカルエゴ先生は良心がいたんだのか今日だけだぞと言ってお昼ご飯を食べさせてくれた。

『あの、カルエゴ先生？なんで私にあーんしてるんですか...？』

｢久しぶりの休憩時間だ。たまには恋人扱いをさせてくれてもいいだろ？｣

そうして私はカルエゴ先生にあーんされながらお弁当を食べた。緊張しすぎて味がしないし休憩にならなかった。

放課後は地下運動場に連れていかれ戦闘訓練を行った。

｢初日よりは成長している...少しは本気を出してもいいよな？｣

『え、待ってください！？......ギャァァァァァ！！！』

今日の訓練は一段と激しく、ケルベロスの攻撃が容赦なく降り掛かってきた。何とか避けていたが、体力の限界が来ると私はケルベロスにガブガブと噛まれていた。