転生したが、あくまで平穏に過ごしたい！③【魔入間】 (ページ4)

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新学期ページ4

今日から新学期。問題児クラスが騒がれることは分かっているので、私は認識阻害眼鏡をかけていくことにした。

アズくん、クララちゃん、入間くん、私のいつものメンバーで学校につくと｢イルマくんだ！｣｢アスモデウス様ー！！｣｢あれ、A様は？｣という声が聞こえてきた。
3人が揉みくちゃにされているのを尻目に私は教室へ向かった。置いていくのは心苦しいが、眼鏡をかけていると人波に押しつぶされてしまうので仕方がない。

『カルエゴ先生おはようございます。』

｢早かったな、入間達はどうした。｣

『他の生徒に囲まれていたので置いてきました。』

クラスのみんなは教室の外で声援を浴びていたが、始業時間ギリギリになってようやく教室へ入ってきた。
ちなみにカルエゴ先生の悪口を言っていたリードくんは縄でぐるぐる巻きにされて吊るされている。

｢本日より新学期である。休みボケも大概にして授業に備えるように。新学期は収穫祭や音楽祭と、とにかく行事が多くその都度位階昇級試験がある。が、それは通常の1年生の話だ...いいか問題児クラス、貴様らは特例だ。“王の教室”を使用するということは...それにふさわしき授業を受けるということだ。｣

カルエゴ先生がスピーカーを出しヘッドフォンをしたのを見て、私は急いで耳を塞いだ。
そして次の瞬間、爆音が教室中に響いた。

｢悪魔学校特別授業指令──！！問題児クラスは全員！！2年生になるまでに“4”に昇級すること！！もし失敗した場合！即刻“王の教室”からの退去を命ず！！｣

｢｢はぁああああ！？｣｣

｢遊園地の騒動を見て教師陣が決めたのだ。貴様らは期待されている。1年生でクラス全員“4”位階。これを達成すれば...偉業だぞ。って聞いているのか貴様ら。｣

カルエゴ先生が話をしている中、みんな王の教室から追い出された自分の姿を想像して騒いでいた。私は先を知っているから心穏やかに入れるけれど、みんなと同じ立場だったら絶望していただろう。

｢......まぁ、これも授業の一環...不可能な課題は出さん...こちらでも支援(サポート)を出す。貴様らを“4”に叩きあげるため、本校が貴様らそれぞれ(・・・・)に特別講師を用意した。｣