転生したが、あくまで平穏に過ごしたい！③【魔入間】 (ページ3)

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アクアケース2 ページ3

『キャーー！！...アハハハッカルエゴさんびしょびしょですね！』

｢...楽しそうでなによりだ。というかお前もびしょびしょだぞ。｣

それからプール、ビーチバレーと遊び回った。ビーチバレーはカルエゴ先生が本気で投げてくるもんだから全く歯が立たなかった。でもカルエゴ先生が楽しそうで良かった。

そろそろ小腹がすいたので休憩を兼ねて、フードコートへ向かった。
甘さ控えめのパフェを注文して2人でシェアすることになったのだが...

『あの、カルエゴさん？なんでスプーンをこっちに向けてるんですか？』

｢俺が手ずからお前に食べさせようとしているのだ。早く口を開けろ。｣

『......あーん。！美味しい！！』

あーんされるのは恥ずかしかったけど、パフェは美味しかった。私は仕返しでカルエゴ先生にあーんすることにした。

『カルエゴさんにも食べさせてあげますね！はい、あーん！』

「ん、美味いな。」

カルエゴ先生は特に恥ずかしがることも無く、サラッと食べてしまった。
食べさせる側の方が恥ずかしいかもしれない。

食べ終わってからしばらくぶらぶらと歩いていると“大魔鰐(バウアウ)占いショー”という看板が見えた。
私はカルエゴ先生の袖もちょんちょんと引いて止めた。

『カルエゴさん、最後にあのショーを見ていきませんか？』

私がそういうとカルエゴ先生は快く承諾してくれた。ショーの会場に入るととても見晴らしのいい席が空いていたのでそこに座った。

｢大魔鰐“まこちゃん”の触覚占いにようこそ〜！食いしん坊なまこちゃん！現在ダイエット中で〜す！｣

スタッフさんがそういうとさっそくショーが始まると思ったのだが、まこちゃんがスンスンと匂いを嗅ぎ始めると入間くんの服を噛んで持ち上げていた。

｢あれは...入間か？｣

『え、入間くん！？』

突然のハプニングに会場は混乱し始めた。

｢まっまこちゃん！？どうしてっ、おろしなさい！！コラ！！｣

まこちゃんが入間くんを手で掴み大きな口を開けて食べようとしていたが

｢イルマに！！なにをするか貴様ぁ！！｣

と言ってアメリさんがまこちゃん重い蹴りを食らわせて倒してしまった。

『アメリさん強っ...』

｢あれくらい俺もできるが？｣

私がアメリさんの強さに驚いていると何故かカルエゴ先生が対抗してきた。

トラブルがありながらも無事に楽しい初デートにすることが出来た。
ちなみに帰り際にカルエゴ先生が口付けしてきたのは今思い出しても顔が熱くなる。