転生したが、あくまで平穏に過ごしたい！③【魔入間】 (ページ14)

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リタイアページ14

カルエゴside

他の教師から暴走している生徒がいると聞き、俺はその場へ向かった。

『(なんだあそこは...1面中火の海になっているではないか！？)』

あの量の魔力を使い続けたらいくら魔力量の多い悪魔でも死に至る。俺は飛ぶスピードを上げた。
そしてそこに居たのはAだった。

『くそっ正気を失っているな...まさか悪周期か？』

特訓を始めてから今日まで一度も前兆はなかった。ならなぜ悪周期に身を落としてしまったのだろうか。
とりあえず俺はAの正気を取り戻すことに専念した。

『Aしっかりしろ！！目を覚ませ！！』

｢...カルエゴ先生？また私に酷いこと言いに来たの！？消えて！！｣

俺が声をかけるとAは俺を睨みつけて容赦なく攻撃してきた。
魔術で防いでいるが悪周期のA相手ではかなりギリギリだった。

『おいやめろ！！俺は本物だ！！』

そう言うと急に攻撃が止みAは倒れてしまった。

『魔力切れか...済まない、俺がもっと早く異常に気がついていれば...』

後悔しても遅い、早く魔力を回復させなければ危ない状態だ。

俺は倒れたAを抱えて救護テントへと連れていった。