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S「智…、一体なにを…」


O「だから!今すぐここから逃げるんだ!」


大きな声を出したからか翔の部下が集まってきて


「若!」
「おのれ!!」


この部下たちも、仲良くなってたんだ


翔の腹心の部下、潤、和也、そして雅紀


みんないい奴なんだ


だから


O「翔を死なせたくないんだ!」


S「智…」


俺は、俺の知っていることしか話せない


俺は、俺の出来ることがほんの少しだってわかってる


俺は、ここの世界では無力なのだと、わかってる


資料には確かにあった


佐倉の息子、翔の名前が


この時代、この場所で


俺の目の前にいる「翔」が確かに死んだと記述されていたんだ


S「ま、待つのだ智…っ、」


O「早く!」


俺がいつまた元の世界に引き戻されてしまうかもわからない


もうこの時は「夢」だとは思ってなかった


S「私が…死ぬというのか…」


O「8月10日、ここは攻め込まれる。城もろとも壊滅させられる!俺は未来から来たんだ!信じてよ!」


「若!やはりこの者…っ」
「若から離れろ!たたっ斬るぞ!」


潤が刀を抜く


それでも俺は翔の肩を離さなかった


O「嘘だと思ってくれてもいい、俺はまたいつ消えるかわからない。でも10日だ、10日にはここから逃げていて欲しい…っ」


S「智…」


なぜこれほどまでに彼を想うのか


なぜこれほどまでに彼に生きていて欲しいのか


O「俺は…、翔が大切なんだ…だから…っ!」


S「わかった。わかったぞ智」


翔はそんな俺に、とても優しい目を向けてくれたんだ


S「其方を信じる。すぐに偵察をだそう。必要なら皆とここを出よう」


「若!」


S「案ずるな。前から智は不思議ではあったろう?未来とやらから来たというのならすべて話が繋がる。潤、すぐに東に兵をやってくれ」


「…御意」


S「和也、雅紀。父上に今のことを伝えるのだ」


「…わかりました」
「あと…五日…」


まさきが呟いた「あと五日」


それが、運命の時


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なち(プロフ) - 翔華さん» 涙出てくれて嬉しいw相葉氏はどこにいっても笑顔の素敵な優しい相葉さんだからね!移行先でもよろしく!(*´ω`*) (2017年9月29日 11時) (レス) id: 4fe15a2e55 (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - なちさん» なんか涙出て来ちゃった。辛い記憶なのに笑顔の相葉ちゃんが。現実の皆が仲良しなのが救い(⌒‐⌒) (2017年9月20日 16時) (レス) id: 5a0dcd6872 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 翔華さん» んふふ(*´ω`*)どんな妄想にも付き合いますよ!wいよいよ5人であの地へ!どうなるかなー( ̄∀ ̄)www (2017年9月6日 16時) (レス) id: 4fe15a2e55 (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - なちさん» 勝手な思い込みに乗ってくれてありがとう♪ 智くんの歩幅に合わせてくれる翔ちゃんにキュンキュンしちゃう。そういう優しさが翔ちゃんらしくて好き(///∇///)いよいよ5人で約束の地へ! (2017年9月6日 6時) (レス) id: 5a0dcd6872 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - 翔華さん» お!前世はフランス人だったかもよw忘れてるものをさがす旅…、なんかいいよね( ̄∀ ̄)www (2017年9月5日 14時) (レス) id: 4fe15a2e55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なち
作成日時:2016年10月27日 10時

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