ー 誰そ彼 ー

…３ ページ34

始業式は俺の方が早く終わったみたいだった


、


会えますか？：


、


と打ったメッセージに既読がついたのが３０分後くらい


、


：もちろん、友達もいい？


、


っていうのには少し驚いたけど


ここでいきなりふたり…ってのもなあとOKを出した


場所は俺の高校から彼の高校までの中間の場所


この辺りでは一番栄えている場所、かな


「もう帰んの？カラオケ行かね？」


O「あー、今日パス」


「そ。じゃまた」


数少ない友人からの誘いを断って足早に学校を出る


電車に乗り車窓から外を見ると


なんとも不思議な気持ちになる


目的の駅につくと、人が多くて


O「えっと…」


先についた俺は、まだわかりやすい場所を指定して待った


改札が見える場所、人が行き交うけどそれでもわかる場所


胸を高鳴らせながら「また会える」「もう探さなくていいんだ」って


しばらくしてポンとメッセージが来た音がして


、


：ついた！


、


って、そんな短文でもホっとする


首を伸ばして改札を見ていると


朝見た、ずっと探してた彼がきょろきょろして


そして俺を見つけて手を振ってくれた


俺も思わず手を振って、そして気づく


彼を囲むように同じ制服を着た３人がいることを


、


そして俺は


その３人も知っているような気がしたんだ


、

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