ー 誰そ彼 ー

…７ ページ24

「お兄さんたち、どこいくん？」


停留所を数個過ぎたとき


少し前に座っていたおばあさんが話しかけてきてくれた


A「えっとね、」


雅紀が降りる予定の町の名前を言うと「いいとこやで」と笑ってくれた


J「そこに城、あります？」


「ああ…むかあしにあったかなあ」


暫く話ておばあさんはバスを降りた


N「間違いないね」


S「う、うん…」


時計は１４時を回った


、


J「ここ…」


N「帰りの時間把握しとかないと…」


目的の停留所で降りると、本当に山しかなかった


道だって塗装されているのは少しだけ


停留所の先に集落があって


バスの運転手さんの話によるとそういう集落がいくつもあるみたい


城跡もあるって運転手さんも言ってた


N「まずどうしようか」


J「城？」


S「うん、この湖に行きたい」


A「じゃ行こう！」


城跡の場所は看板があったからわかる


観光名所…なのかな


塗装された道はすぐに土道になり


でもそれが嫌じゃない


A「涼しいね」


J「そうだな」


山に囲まれて、体にあたる風が気持ちよくて


N「あ、大きな建物」


S「…役場かな」


木造の古びた建物が気になったが


A「あ！お城もうすぐだって！」


まずはお城


そう思い、足を動かした


、

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