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91話 ページ41

〜鞍馬の過去〜

鞍馬サイド

子供天狗1「なんだ真寿郎まだ飛べんのか」

子供天狗2「もう五つなのにまだ鴉にのってるのはお前くらいじゃ 僧正坊の子供なのにワシらより全然下じゃのう 上なのは着せてもろてるべべくらいじゃ」

俺にとってはただの重荷

周りの兄者にとってはただの陰口材料



天狗「真寿郎 なぜ着替えん大拝礼にそのような着物で出る気か」

真寿郎「このままでいいのです 皆と同じものをきます 俺は誰よりも劣っているのに着物の位だけが高いなんておかしいまるで道化だ」

天狗「これはしきたりじゃ」

バシッ

天狗「僧正坊様の子がそんな我儘をいうな この部屋も食事も今まで全て皆と同じ扱いだと思ってたのか こんな着物くらいで今更なんじゃ あまえるな!」

幼くて自分が孤独だとはまだ気づいてなかった


真寿郎「今日から大部屋でねる 兄者達どうぞよろしくお願い申し上げる 」ペコリ


父親とはまともに口を聞いたことがない

父親とは数回面識のある程度

1人でいることが寂しいなどと思ったことはない


「俺の布団がない!!」

先輩天狗「そこにあったのは貴様の布団か 乳臭いんで捨ててしまったぞ 自分の部屋に帰って畳の上で寝たらどうじゃ」

くそ...

翠郎「おいで真寿郎 私の布団で一緒に寝よう」

翠郎兄にあうまで俺は___

人肌の暖かさを知らなかった

〜過去編終わり〜

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作者名:浅野すわぁん x他3人 | 作者ホームページ:http://20010614  
作成日時:2017年12月8日 8時

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