お互い大人になりました M.Y.

思い出せ ページ18

「ライブ、初日に行くね。」



マリ「うん、わかった！」



マリにそう伝えて、帰る。



記憶の引き出しを開けながら。



無数の引き出しを開け続けて、



マリを探す。



思い出せ、私ぃぃぃ



ﾄﾞﾝｯ、



「あ、すみませ…」



やば、前見てなかった。



顔を上げると、



髪の色が普通じゃない男の人が。



やばい…



逃げようかな、と思った。



でも、意外な声がしたから、やめた。



風「大丈夫？あれ、君どっかで…」



「ふ、ふ、風磨く、」



よく見ると、風磨くんだった。



風「あー、思い出した。握手会の子だ。」



「おおお覚えて、るんで、すか」



風「おもしれーw」



風「覚えてるよ。ドイツ語話せんだって？」



何故それを？



「なじぇ、なず、なぜ、それを？」



盛大に噛んだ。



あぁっはっは、と笑う風磨くん。



恥ず…

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