夏の。【sha】 (ページ5)

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story_5 ページ5

　sha side

　大晦日…家に帰らなくてもいいのか？と聞いた時彼女は苦笑いをしていたことを思い出す
　

　"家には…帰りたくないんだあ…"

　"ずっと、ずっとこうして…シャオちゃんとくっついていたいなあ…"

　
　そうぼやく彼女があまりにも可愛くて、ニヤける口元を抑え
　なんて返そうかぐるぐると考えていれば

　"しゃおちゃんとならね…沈黙でも離れていても心がずっと通じ合える、そんな気がするんだあ"
　
　"しゃおちゃんは？どう？"

　

　「あたりまえやろ、沈黙でも離れててもAと俺はずっとつながってる。」

　「Aのこと大好きやもん！」

　「来年も再来年もその先もずっと…一緒やよ」

　彼女は安心したように眠る。
　お前は…Aは誰かを愛しく思う気持ち、強く思う気持ち、俺に大事なもんを
　教えてくれたんや…離すはずないやろ？そう問いかければ笑った気がした。