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「おい、流架は?」
棗は漫画から目を離すと私に聞いてきた。
あれ、出てったの知らないのかな。
「流架ならもうさっきから出てってたけど? 多分動物の所だと思うよ」
私がそう言うと取り巻きの一人がさっき彼を見かけたと言った。
「え、流架が急いで北の森に……?」
「はいっ、そうッスAさん」
何しにいったんだろう。
「なあなあ、あの転校生北の森攻略出来ると思うか?」
スミレちゃん達が賭けを始める。……まだ中等部にもなってないのにもうそんな事を。
彼女に凄いアリスがあるのではないかと期待する人もいれば、彼女をアリスではないと言う子達もいる。中には心配する人も。
……棗、何かあの子に気になることでもあるのかな。
「ねぇ、棗どうし、」
私が棗に聞こうとすると、いきなり教室のドアが開いた。
「棗さんっ! さっき森を透視した奴が言ってたんですけど、流架君…あの3人に捕まってるみたいですっ」
え、流架が……? ……恐らくは動物関係でだと思うけど。でも、ちょっと流架を捕まえる、とかは許せない、かな。何しようとしてくれてんのよ。
「流架が……縛られてたの?」
私がそう聞くと、透視能力を持っている彼が答える。
「はい、流架君何か騙されて怒ってるカンジでした。あの蜜柑って女に殴られてたり……」
……これは私もだけど、特に棗が黙ってないと思うなぁ。取り敢えず北の森に行こう。
「バカじゃんあいつら……よりによって流架君人質にするなんて」
「棗さん、目の色変わったぞ」
「Aさん顔付きが変わってきてる…さっきまで優しげだったのに……」
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める子(プロフ) - ちゃみさん» わ、ありがとうございます!! コメントして下さって嬉しいです、笑 更新頑張ります!! (2017年12月18日 18時) (
レス) id: ff5bde1170 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ - 面白いです！早く続きが見たいです。応援してます。更新頑張って下さい！ (2017年12月18日 18時) (レス) id: 077d2204f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：める子 | 作成日時：2017年12月17日 18時
