What if ... 【 学園アリス 】

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棗は転校生に条件を出した。北の森から高等部まで行き、帰ってくる事。勿論、不正行為は禁止。

面白い事考えるじゃん、棗。

どうやら付いていくのは飛田くんと蛍ちゃんらしい。蛍ちゃんは強制連行っぽいけど。

蜜柑ちゃんのアリス、何なんだろう…?




　




一方その頃。
北の森で休憩していた蜜柑達。

蜜柑は果物を頬張りながら、蛍と委員長に気になる事を聞いていた。



「クラスに棗とかいう偉そーな奴おったやんかー。あいつって何なん? ボス?」


それを聞いた委員長は眉を下げながら、説明に困っていた。
すると……



「学園にずっといたいんだったら、アイツには関わらない方が得策よ」


蛍がズバッと言う。
その答えに蜜柑は少し戸惑った。

蛍はそんな蜜柑を見て話を続ける。



「私もよく知らないけど、分かってるのはアイツは発火能力者で、大人も持て余す程のパワーの持ち主ってこと。……そして、この学園を憎んでる」


「理由は知らないわ。クラスの馬鹿共の中にはアイツのアリスの高さをリスペクトとかいって一緒に反抗的な態度をとったりしてるのも多いけど……」


「…学園を、憎んでる……?」


「そう……とにかく得体が知れないわ。アイツとまともに渡り合えるのはいつも傍にいる幼馴染の乃木流架と、……さっきアンタに話しかけた、」



蜜柑はあ、と思い出したように先程の女の子の名前を口にする。



「橋本Aちゃん……?」




　

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