40.実家 ページ40
次の日、私は鶯と一緒に実家に帰った。
A「ただいまー!帰りましたよー!」
瓦屋根のお屋敷。
ずっとずっと昔から茶道を続けてきた私の家。
母「A…!おかえりなさい。久しぶりね。待っていたわよ。」
奥からエプロン姿のお母さんが出てきた。
A「お母さん…!元気だった?」
母「えぇ。あなたも元気そうで何よりだわ。そちらの方、もしかして近侍の…?」
鶯丸「__鶯丸と申します。お嬢さんにはいつも良くして頂いています^ ^」
鶯はお母さんににこりと微笑んで会釈した。
母「こちらこそ、いつも娘がお世話になっております。ささ、上がって上がって!」
*
*
*
廊下を歩きながら私はお母さんに尋ねた。
A「ねぇお母さん、相手の方って……」
母「立花昴さんよ。うちとは古くからの付き合いの、和菓子屋さんの跡取りなの。Aの2つ歳上だったかしら。あなたに会うのは初めてね〜」
A「……そうなんだ。」
母「和室にお通ししているわ。さ、行きなさい。」
A「うん………」
私は鶯の袖を軽く引っ張った。
A「……私から離れないでね」
鶯丸「御意^ ^」
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