17.対処 ページ17
A「鶯…っ！！！」
床に横たわる鶯の首に触れる。
人の体温とはこんなに上昇するのか、と思うほどに熱かった。
A「…っ！すごい熱…！＿＿鶯、鶯…！！」
名前を呼んでも苦しそうに荒い呼吸を繰り返すだけだ。
A「……や、だ…ぁ……っ…」
なんで？なんでなんでなんで？？？どうすればいいの？どうしたら助けられるの？？何がいけなかったの？？私がいけなかったの？？
私がちゃんと…気づいてあげられなかったから…？
色々な考えが頭の中を駆け巡り、次々と涙があふれてきて視界がぐにゃりと歪んだ。
込み上げてくる嗚咽で息がうまくできなくなった。
鶴丸「＿＿おーい、さっきの音なんだ…？……鶯丸…？？＿＿！！！おい！？大丈夫か！！しっかりしろ…！！」
歪む視界の中に、鶴さんが鶯を抱き起こしている姿が映る。
鶴丸「主！！一体何があった！？」
A「…ぁ……わか…ん、な………っ…すごい熱でっ…どうしたらいいのか……」
加州「＿＿大きな声出しちゃって何かあったの？……って！！え、何…？鶯丸どうしちゃったの？！？」
浦島「なになにー？」
乱「どうしたの？」
一期一振「何かあったのですか？」
次々とみんなが集まってきた。
鶴丸「鶯丸が倒れたみたいだ。俺が部屋まで運ぶから加州、手伝ってくれるか？」
加州「…！分かった。」
一期「主…！政府と連絡は取れますか？このような場合はどのようにしたら良いのか、指示を仰ぎましょう。」
浦島「主さん…！泣かないで…きっと大丈夫だよ！」
一期は冷静に対処法を考え、浦島くんは私の背中をさすってくれた。
A「ごめんなさい………そう、だね…早くお医者様を呼ばないと……！」
私がしっかりしなきゃ！
ふらつく足で何とか立ち上がり、私はこんのすけを呼んだ。
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