検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:42,696 hit

27.縁談 ページ27

鶯丸「__A。」



優しい声で名前を呼ばれ、こらえていた涙がこぼれ落ちた。



A「は、い………」



鶯丸「よしよし。」



鶯は何も聞かずに優しく私を抱きしめた。

その時に思った。

__あぁ、私はこのひとの側から離れたくない。



鶯丸「泣きたい時は泣け。最近の君は笑っていても心の中では泣いているようで心配していたのだ。」



そんな…見抜かれていたなんて


7月だというのに冷たい夜風が吹いて、着物のたもとから1枚の短冊がひらりと落ちた。

それを鶯に見られてしまう


める「……!そ、れは…っ……!」



神様にだって見せないと決めた願い事。



___神様、どうかこの縁談が破談となりますように。



鶯丸「……縁談?__結婚…するということか…?」



A「……はい。」



お母さんからの手紙。
それはお見合についてだった。

知られたくなかったのに。

私は素直にうなずくしかなかった。



鶯丸「相手には会ったのか?」



A「…いえ……。相手は家の人が決めるものなので、私はほとんどその話には関わらないんです。…勝手に決められてしまい、近々、お見合で会う予定です…。」



それが古くからの家の決まりだった。
だから、お母さんもおばあさんも恋愛結婚なんてしていないのだ。



鶯丸「__なら、会って話してみないと分からないぞ。案外君の気に入る男かもしれないしな。」



……何で、そんな冷静に言うの?

どうして笑いかけるの?

28.頑張ることすら→←26.本当は



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 鶯丸
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:める | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2018年9月2日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。