24.優しさと温かさ ページ24
A「鶯…？入りますよ。」
障子戸をそっと開けると、鶯が布団から体を起こしていた。
鶯丸「…主、」
A「えっと…おかゆを作ってみたんですけど、食べられそうですか？」
鶯丸「主の手料理か…。もちろんだ、ありがたく頂かなくては^ ^」
A「良かったです。光忠に味見してもらったので、食べられる味ではあるはずです…！」
畳の上におぼんを置くと、鶯がおかゆに視線を落としたまま言った。
鶯丸「……主、今日だけ君に甘えても…？」
A「は、はい…何でしょう？」
鶯丸「……その…、あ〜んってして欲しい……。風邪を引いた時にはそうしてもらうものだと聞いた…。」
え…///！？
な、何その知識…！？
どこで知ったの…！？！
というか、別にそんなルールはないんだけどなっ…
＿＿でも、その気持ちは少しわかる気がするよ。だって、小さい頃は母によくそうしてもらっていたから。
A「＿＿特別ですからね//ほかの皆には内緒ですよ…？」
そう言うと、鶯の顔がぱぁっと明るくなった。
恥ずかしいけど、あの懐かしい優しさと温かさを鶯にも分かってもらえたらいいな。
そう思い、私はスプーンを手にとった。
＊
＊
＊
一期一振「＿＿な、なな何ですかあれは…！あれではまるで夫婦のようではありませんかッ！！」
光忠「＿＿完璧に夫婦だね。」
今剣「…ぼくもあるじさまみたいなやさしいおよめさんがほしいです…。」
五虎退「うらやましいです…！僕もあるじさまにあ〜んってされたいです…」
結局あの後は短刀ちゃんたちにせがまれておかゆを皆の分作ったあと、皆にあ〜んってやる羽目になってしまった…。喜んでもらえたから良かったけど…！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
