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なんとか米を研ぎ終え、炊飯スイッチを押した後俺は足速にリビングに逃げた。そこで料理してない組に死ぬほど揶揄われたが、反論の余地もない。写真まで盗撮されていて、その時の俺の顔は犯罪者レベルで気色悪かったが、ツーショットという響きだけでまた勝手に頬が緩んでしまい。結局3人には本気で引かれながらも、料理をする家政婦をバレない程度に眺めていた。
そしてみるみるうちに料理で埋まっていくダイニングテーブル。全て料理が出てくる頃には全員の腹が力無くぐぅと鳴っていた。
SJ「みんなできたよー」
TH「うわ美味そう!」
YG「あの家政婦さん手際良すぎて立ってるだけで終わったわ」
NJ「て事はほぼ全部家政婦さんの手作り…?」
JK「そこのワカメスープはジニヒョンで、大学芋は俺が作りました」
「…すごいな」
こんなに豪勢な食卓が今まであっただろうか。色とりどりで、全部美味しそうで、空きっ腹を刺激する香りが鼻腔を掠める。これが、ほぼ全部家政婦の手作り。
HS「あれ、家政婦さんも来なよ」
「あ、皆さんは食べていらしてください。私は後片付けを…」
SJ「そんなの後でいいからおいでよ!」
「しかし、本来であればまだ私は勤務時間内ですので…」
そのスーパー家政婦はというと、料理そっちのけで洗い物をせっせと行っている。どこまで仕事に忠実なんだこの人。
JK「押しが強いジミニヒョン、行け」
「あ?」
YG「猛アタック作戦で行くんだろ、ほら早く」
「それただのユンギヒョンの持論じゃ」
ヤンコチに背中を押されて、俺は渋々家政婦の元へ行き、蛇口を止める。困惑する家政婦に、一言言い放った。
「みんなそう言ってるんだから、早く来なよ」
「……は、はい」
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YG「こっわ…」
TH「感情押し殺してるんだろうけど…」
HS「本当に面白いなあいつ…」
NJ「家政婦さん、また泣いちゃう…」
SJ「ジミナ、もうちょっと頑張れよ…」
JK「違う意味でアタックされてますね、あれは…」
手を口に当て下を向き、あまりの不器用さに込み上げてくる笑いを必死に抑える6人である。
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meru(プロフ) - ゆうひさん» コメディ初めてで少し不安だったのですが笑っていただけて良かったです!笑こちらこそありがとうございます!頑張ります! (2022年2月17日 17時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ - 一人でめちゃ笑って読んでます。ありがとうございます!応援してます! (2022年2月17日 14時) (レス) @page37 id: 6acc449693 (このIDを非表示/違反報告)
meru(プロフ) - ああさん» 私のお話を全て読んでくださったのもコメントも凄く嬉しいです😭応援ありがとうございます!引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります🌷 (2022年2月11日 23時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
ああ(プロフ) - もうほんとにすごく面白いです…meruさんのお話を全て読んだのですが、どのジミンもキャラが違うのにどのジミンもしっくりきて…今回もドストライクです。これからどうなるのか楽しみです!応援してます! (2022年2月11日 22時) (レス) @page12 id: bcdb119e81 (このIDを非表示/違反報告)
meru(プロフ) - msrakさん» msrak さん、いつも嬉しいコメントをありがとうございます😸とっても励みになっています!実は、もうすぐお誕生日の某希望さんのお話ももうすぐ公開予定なので、そちらも楽しんでいただければと思います☺️ (2022年2月11日 8時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meru | 作成日時:2022年2月11日 0時