1 ページ1
・
「…え」
なんで？
「ど、どうかしました…？」
「…いや、え？」
俺は咄嗟に、家政婦が手に持っていたスマートフォンを取り上げてしまった。たじろぐが取り返そうとせず、行き場を失った両手を宙に浮かばせる家政婦を横目に、俺はスマートフォンのホームボタンを一回押す。表示されたアプリケーションの背景に映る、このうさぎ顔イケメンは一体誰だろうか。
「ジジジジミンさん⁉︎」
「どういう…こと」
チラッと見えてしまったのだった。見覚えのあるあの顔が。
やっとの思いでこの家政婦を食事に誘って、おどおどしながらも「予定確認しますね」つって、あんたがスマートフォンを取り出した時。待ち受けが。この待ち受け画面が。
どっからどうみてもジョングクが写ってるこの待ち受け画面が。
「こ、これは…その…えっと…」
「ジョングクだよね？」
「い、いや…」
「チョンジョングクだよね？防弾少年団の。黄金マンネの。年下のくせにいつまで経っても俺をいじってくるあのチョンジョングクだよね？」
威圧的になってしまう自分を止められなかった。だって、意味がわからない。
「…はい、そうです…」
「は」
否定して欲しかったのに、待っていたのは肯定。恥ずかしいのか怖いのか、顔を赤くして目にうっすらと涙を溜める家政婦は小動物そのもので、不覚にも可愛いと思ってしまった。いや、そんな事思ってる場合じゃない。
「ご、ごめんなさい…ジョングクさんペンなんです、私…」
その時の俺がどんな表情だったかは分からないが、
まず間違いなくarmyに見せられるものでは無かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2020人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
meru(プロフ) - ゆうひさん» コメディ初めてで少し不安だったのですが笑っていただけて良かったです！笑こちらこそありがとうございます！頑張ります！ (2022年2月17日 17時) (
レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうひ - 一人でめちゃ笑って読んでます。ありがとうございます！応援してます！ (2022年2月17日 14時) (レス) @page37 id: 6acc449693 (このIDを非表示/違反報告)
meru(プロフ) - ああさん» 私のお話を全て読んでくださったのもコメントも凄く嬉しいです😭応援ありがとうございます！引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります🌷 (2022年2月11日 23時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
ああ(プロフ) - もうほんとにすごく面白いです…meruさんのお話を全て読んだのですが、どのジミンもキャラが違うのにどのジミンもしっくりきて…今回もドストライクです。これからどうなるのか楽しみです！応援してます！ (2022年2月11日 22時) (レス) @page12 id: bcdb119e81 (このIDを非表示/違反報告)
meru(プロフ) - msrakさん» msrak さん、いつも嬉しいコメントをありがとうございます😸とっても励みになっています！実は、もうすぐお誕生日の某希望さんのお話ももうすぐ公開予定なので、そちらも楽しんでいただければと思います☺️ (2022年2月11日 8時) (レス) id: 382bedfc45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：meru
| 作成日時：2022年2月11日 0時
