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｢うんそうだよ。聞かれたとき最初に言ったじゃん、友達だって｣
一瞬も迷うことなく返事をしたゴンに少し驚いた。
｢あ、ごめんなさい。べつにゴンを疑ってるとかそういう意味で言ったんじゃなくて、あいつと仲良く出来るなんてすごいなーって思って｣
｢なんで？｣
｢だってあいつ性格悪いし腹立つしいつもすました顔してる。それにツリ目｣
｢でもAもキルアの友達なんだよね？｣
そうだ、いま自分はキルア=ゾルディックの友人の設定だった。
｢…そうだけど、あいつのいい所なんて見つからない｣
｢そうかな？キルア優しいよ！いつもオレのこと助けてくれる｣
｢優しい？あいつが？まさか｣
確かにキルア=ゾルディックと知り合って間もないが性格の悪さは十分身に染みた。優しさが見えてくる気配はない。
｢キルア不器用だもんねー、そのうちわかるよ！で、2つ目は？｣
｢わかる日が来ればいいけど。あー2つ目はー｣
言おうとした次の瞬間、頭にずしりと重みを感じた。
｢あ、キルア！｣
｢うわ｣
恐る恐る見上げるとあからさまに機嫌の悪いキルア=ゾルディックが私の頭を肘置きにして体重をかけていた。
｢なのしてんの｣
｢電話をかけたらまだキルア帰ってなくて、そしたらAがオレに会ってみたいって｣
｢そんで今に至るわけか｣
思ったよりもゴンとの会話を楽しんでしまっていたらしい。でなきゃいくら気配を消したからと言ってキルア=ゾルディックが近づくこに気づかなかったなんてありえないのだ。
｢なんで来たの｣
ぼそっと呟くとキルアは何言ってんだという目を向けてきた。
｢元々今日はオレが約束してたんだ、横入りしてきたのはお前だろ｣
｢遅いのが悪い｣
｢まあいいや、ゴン悪いこいつ連れて帰るから｣
｢えーオレもっと話したいけど｣
｢やめとけ、気に入らないことあると殺されるぞ｣
その言葉は完全にAをからかうものだった。
ため息が出る。
｢てなわけで、じゃーなゴン｣
｢Aまたねー！｣
無理やり連れいかれるAとキルアを見送るゴン。
キルアたちが出て店内にカランカランとドアについた木の飾りが音を立てる。
｢Aまたキルアんち泊まるのかな｣
続く (更新停止中)
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猫又 - 続きが気になります！これから頑張ってください！ (2017年7月22日 19時) (
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作者名：スケブ | 作成日時：2016年12月18日 17時
