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バンッと大きな音をたて扉を開けた先は庭のようなところだった。
いつの間にか雨も降っていたようだ。
そして、奥に少年と獣が一匹。
扉の音に気がついた少年はこっちを見て私を確認するとまた獣のほうへと顔を向けてしまった。
遠目だけれど一瞬だけ見えた少年の瞳は蒼く綺麗で、不覚にももう一度みたいと思ってしまったのを私は無視できなくて、少年のほうへと足を進める。
傘なんか持っていない。
少年と同じように濡れていく私の体は寒さを感じていた。
あと一歩ぐらいのとき、少年はいきなり姿勢を低くすると回し蹴りで私の足を狙った。
とっさに動いた私の体はほんの少し遅れたものの少年の蹴りを上へ飛んでかわし、こちらも顔をめがけて蹴りを入れる。
少年はすぐさま片腕で攻撃を防ぐともう一方の手でわたしの足首をつかみ一気に引き寄せ首に鋭くなった手が当てられた。
雨が強くなる。
殺気はないことから私を殺す気がないことはわかる。
私を他所から来た者だと知って強さを図ってる？
まずこんな状況になったのは完全に私の油断のせいだ。だいたいこんなことになっといてなにがキルア・ゾルディックを殺すだ。
「ねぇ」
「……」
突然口を開く少年に、私はこの状況をどうにかできないかと様子を伺う。
「あんたノルールのやつだろ？」
「……だったらなに」
「結婚やめたら？」
「はあ？」
そういえばこいつは執事服を着ていない。でもここにいるということはゾルディックの者ということ。
「キルア・ゾルディック…」
「そう。あんた実は馬鹿でしょ？頭良さそうな顔してるけど」
「……」
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猫又 - 続きが気になります！これから頑張ってください！ (2017年7月22日 19時) (
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作者名：スケブ | 作成日時：2016年12月18日 17時
