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浮遊感と一定のリズムに心地よさを感じながらまぶたを開くと、自分がフェイタンに担がれていることがわかった。歩いた後には血がぽたぽたと落ちていて来た道を示している。
たしかヒソカと戦闘していたはずなのにどうして、と思い出そうとすると頭に痛みを感じてフェイタンに手刀を入れられたのだと理解する。それに腹に負った傷も気づけばじわじわと痛んでくると同時に、フェイタンの服にかなり血がついているのを見てを申し訳なく思う。
もう少しでヒソカの眼球やれたのに、と思う反面、正直押されていたのでフェイタンが来てくれたことに少しの感謝と嬉しさをAは感じていた。
「おはようフェイタン」
「寝すぎねお前」
同じようにおはようと返す訳がなく、雑に降ろされると一緒に苦無と刀も投げられる。
『おまえヒソカにあれがデートとか言われてたぞ』
「命がけのラブか…」
「なにいてるね、ささと帰るよ」
苦無を懐にしまいながら傷を治すA。
そういえばフェイタンはなぜ来てくれたのだろうか。聞こうとフェイタンを見ると、既にかなり前へ歩いてしまっていて急いで追いかけた。
「フェイタン、なんか怒ってる？」
「お前といて機嫌よかたことないね」
「たしかに」
大方、シャルナークか団長にでも言われて来たところだろうか。しかし先ほどのヒソカとの戦闘、思い出せば勝てたか怪しいものである。
結局能力を使ってでしか傷を負わせられてない。強いて言えば爪を割れたことくらいだろうか。やはりフェイタンが来なければ死んでいたのが落ちかもしれないとAは考えていた。
「ワタシ来なかたらお前死んでた、感謝するといいね」
「あ、やっぱり？ちょうどそれ考えてたんだけど、でも私が死んだらヒソカもたぶん死ぬから実質私の勝ちとも言えない？」
「たぶん？」
ずっと前を見たまま話していたフェイタンは顔をAに顔を向けると、「たぶん」という言葉に反応し眉間に皺を寄せた。
「だって死んだことないから、本当はどうなるかわからないじゃん。小さいころに作った能力だから条件の埋め合わせとか実際どんなか覚えてないし。実は感覚だけで使ってんだよね」
「は」
呆れた、とフェイタンが言わずとも思っていることが理解できた。言葉の代わりにフェイタンは小さくため息をついた。
「そして、そんな不機嫌なフェイタンよ。デートしよう！」
いったいどうしたら今のでそうなるのか。
今度はため息もつかず、真顔でフェイタンは歩みを速めた。
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スケブ(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます！私もフェイタン大好きなので書いていて楽しいです(*^^*) 更新がんばります！ (2020年6月8日 12時) (
レス) id: 1a6288e1fa (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごくお話面白かったです！フェイタンめちゃくちゃ好きなので読んでてニヤけました笑笑更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2020年6月6日 17時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - フェイタンがかっこよすぎてもう最高です！戦闘シーンありがとうございます！！！声の正体が誰なのか、蜘蛛と絡んでいく主人公(*・ω・*)wkwk フェイタンとの再会が楽しみです！更新待ってます！ (2017年11月5日 10時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
スケブ(プロフ) - アキス(*´∀｀)さん» 返し遅くなってすみません。そう言ってくださるととても嬉しいです！更新頑張ります^^* (2016年9月3日 13時) (レス) id: 89a16ac7e5 (このIDを非表示/違反報告)
アキス(*´∀｀)(プロフ) - スケブさんの話好きでさァ！もう一つのクロロの話も見やした！コメントはしてないですが…これからも更新頑張ってくだせェ…応援してやす(*^^*) (2016年9月1日 22時) (レス) id: a4bbb9d3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スケブ | 作成日時：2016年8月3日 20時
