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「きみ、他人に興味ないよね♤」
「新入りということで許してください」
仮にも仲間である団員を忘れてました、なんて言えない。Aはヒソカに申し訳なさそうな顔をして軽く頭を下げる。
「いいよ許してあげる。その代わりに欲しいものがあるんだ◆」
「できれば刀以外でおねがい、あとお金もない」
Aは空っぽのぽっけを裏返して見せ、ほらね、と言う。
そういえば何でフェイタンたちはヒソカに気をつけろって言ったんだっけ。なぜ仲間に気を付けなければならいのか。Aはまたモヤモヤに襲われ自分の記憶力の無さに嫌気がさした。
すると弧を描くヒソカの口元がゆっくりと開いた。
＿＿＿＿きみをちょうだい♡
刹那、刀が首元をめがけて投げられる。
「あぶなっ」
寸前のところで避け柄を掴むと、後ろに跳びヒソカと距離をとる。
「団員同士ダメなんじゃないの？もしかしてこれもじゃれあいで済まされる？」
「きみそのうち逃げる気だろ？それならいまやってもいいじゃないか」
『なるほど、一理あるかも』
「いや一応まだ団員なんだけど」
“一応”という言葉がAが脱走する気であることを認めたようなものだった。興奮を混ぜた殺気を放つヒソカにAも刀を鞘にしまい腰に掛けると、懐から苦無を取り出し構えた。
ヒソカは、にたりと笑うと一気に間合いを詰めてくる。
Aの顔面に叩き込まれる拳を腕で防ぐとAもヒソカの腹に蹴りを入れる。しかし空いた手でそれを防がれると同時にAの足を鷲掴みされ投げ飛ばされた。
受け身をとりすぐにまた構える。足にダメージはない、足よりも腕に痛みが響いていた。
『おい、相手かなり強いぞ』
「うるさいなーわかってるって」
「例の頭の仲のお友達かい？」
ヒソカがおもちゃを見つけた子供のように、且つそれでいて不吉な笑みをこちらに向ける。
今になってフェイタンの注意が身に染みるが、時すでに遅し。おもちゃとして使われ始めてしまった。
腰に掛けた刀が邪魔に感じ腰から外すと遠くへ放り投げる。
「大事なんじゃないの♣」
「気にって入るけど邪魔だったから」
そういうと今度はAから攻撃する。苦無をヒソカの顔にめがけて投げるとそれと同時にAもヒソカへ間合いを詰める。
ヒソカは片手で苦無を掴み、もう片方の手でAの拳を止める。Aは自身の拳を掴むヒソカの手の爪を割るとそこに口づけをした。
じわり、とでてきたヒソカの血の味が口内に広がる。
能力発動。
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スケブ(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます！私もフェイタン大好きなので書いていて楽しいです(*^^*) 更新がんばります！ (2020年6月8日 12時) (
レス) id: 1a6288e1fa (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごくお話面白かったです！フェイタンめちゃくちゃ好きなので読んでてニヤけました笑笑更新頑張ってください！楽しみにしてます。 (2020年6月6日 17時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - フェイタンがかっこよすぎてもう最高です！戦闘シーンありがとうございます！！！声の正体が誰なのか、蜘蛛と絡んでいく主人公(*・ω・*)wkwk フェイタンとの再会が楽しみです！更新待ってます！ (2017年11月5日 10時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
スケブ(プロフ) - アキス(*´∀｀)さん» 返し遅くなってすみません。そう言ってくださるととても嬉しいです！更新頑張ります^^* (2016年9月3日 13時) (レス) id: 89a16ac7e5 (このIDを非表示/違反報告)
アキス(*´∀｀)(プロフ) - スケブさんの話好きでさァ！もう一つのクロロの話も見やした！コメントはしてないですが…これからも更新頑張ってくだせェ…応援してやす(*^^*) (2016年9月1日 22時) (レス) id: a4bbb9d3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スケブ | 作成日時：2016年8月3日 20時
