検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:37,519 hit

▼ __19 ページ20

「ま、こういうこともあるよね」

「ねぇよ」

『ぶはっ!笑える!』


あれから作戦を練り挑んだ蜘蛛捕獲作戦。しかし力の差は自分たちが思っていたよりも遥かにあったようで奴らを捕まえるどころか、自分たちが捕まってしまったのだ。

目の前には扉を塞ぐ形で座る刀を持った男。
逃げることも許されずにいた。


「オレが行く」

ゆっくりと立ち上がるキルアは汗が垂れていて緊張しているように感じた。


「やめとけ、死ぬぞ」

「うるせえ」


自分が囮になる、その間に逃げろ。

キルアが考えたのはそういうことだろう。

これにはAも賛成できなかった。キルアは確かに歳を考えるとかなり強い方である。しかし蜘蛛を相手にするというのなら話は別になる。実際に差があったから今捕まっているわけで、囮にしたって何秒稼げるのかわからない。


「私も反対。成功する可能性が低すぎる」

否定をされたキルアは渋々とまた座り込んだ。


「あ、キルア!あれだよ!あれ!」

「は?」


それまで静かにしていたゴンが急に口を開いた。

あれってなに?


「ああ!あれか!」

「うん!」


あれ、と呼ばれるものが合致したらしく二人は勢いよく立ち上がった次の瞬間、両端の壁を蹴り壊し逃走した。


「なるほど、その手があったか」

『感心してる場合じゃねぇよお前も逃げろや』

「あ、忘れてた」


少年の頭の柔らかさに関心してスタートが少し遅れてしまったが、Aの足の速さは尋常じゃない。

男が必死に追ってくるがその距離は開いていく。


「ま、余裕っしょ」

『そんな君に助言、右見てみ』


言われた通り走りながら右を見ると小さな通路があった。

そして人影も。


「わ」

「また会たね」


刹那、首に強い衝撃が走る。

最後に見えたのは細い目がさらに細くなる最悪男。
口元は見えながきっとやつは笑っているのだろう。

▼ __20→←▼ __18



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

スケブ(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます!私もフェイタン大好きなので書いていて楽しいです(*^^*) 更新がんばります! (2020年6月8日 12時) (レス) id: 1a6288e1fa (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごくお話面白かったです!フェイタンめちゃくちゃ好きなので読んでてニヤけました笑笑更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年6月6日 17時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - フェイタンがかっこよすぎてもう最高です!戦闘シーンありがとうございます!!!声の正体が誰なのか、蜘蛛と絡んでいく主人公(*・ω・*)wkwk フェイタンとの再会が楽しみです!更新待ってます! (2017年11月5日 10時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
スケブ(プロフ) - アキス(*´∀`)さん» 返し遅くなってすみません。そう言ってくださるととても嬉しいです!更新頑張ります^^* (2016年9月3日 13時) (レス) id: 89a16ac7e5 (このIDを非表示/違反報告)
アキス(*´∀`)(プロフ) - スケブさんの話好きでさァ!もう一つのクロロの話も見やした!コメントはしてないですが…これからも更新頑張ってくだせェ…応援してやす(*^^*) (2016年9月1日 22時) (レス) id: a4bbb9d3d1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スケブ | 作成日時:2016年8月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。