【文スト】メイド、始めます【太宰治】

命令10 ページ13

医務室から出て自分の席に戻る
すると、国木田さんと太宰さんの姿は見当たらなかった

仕事に行ったのか………

何だか何時もより静かな社内
少し落ち着かない




「A」

「乱歩さん………」

「何か済まないね。僕の予想以上だよ、太宰の欲は」




ラムネの瓶を持ち乍云う
何時もとは何処か違った乱歩さんだ

私の顔にグッと近付けると頬に接吻を落とした





「………ｯ………⁉乱歩さん⁉」

「………副業、頑張りなよ」




最後にポンと頭に乗せ、ラムネの瓶を私の机に置いた



………片付けろと………？



接吻を落とされた頬を撫で乍、瓶を始末する
何故かドキドキと胸を鳴らす自分が居た






＿＿＿＿＿＿＿そして黄昏時






社員の皆は次々と帰って行く
残りはあと私と太宰さんだけだ

今日中に出来なかった仕事を終わらせる為、残っている
だが、太宰さんは仕事はやらず本を読んでいる





「帰らないのですか？」

「私はAちゃんと帰りたいのだよ」

「で、でも………」

「君は私と帰りたく無いのかい？」

「そう云う訳では………」

「じゃあ良いじゃないか」





其処で会話が終わり、私の仕事が終わる迄沈黙が続いた





「終わったー‼」

「お疲れ様。さｧ、帰ろう。Aちゃんのメイド服、早く見たい」







嗚呼、此れから又、地獄が始まる………








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此の小説………オチは太宰さんですけど恋敵は乱歩さんになってますね………
此れからどんどん「太宰×乱歩」を入れて行きます(*´∇｀*)

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