推しに推されたいアイドルちゃん

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楽屋に置いてある飲み物を紙コップに注いでいると



洸希「…そういえば…Aと毅くんが抱き合ってるの見ちゃった」


背後から私のお腹に手を回し低音で呟く洸希くん


「ああ〜そういう撮影だったからね」


洸希「カメラが回ってない楽屋で抱き合う必要あった？」


ん、撮影前にそんなこともあったね

洸希くん見てたんだ。。。


「あれは、あれは…？」

なんでだっけ？

毅くんが私のこと可愛いとか友達が私のこと好きとかで、、、で？


洸希「…だから撮影終わるまで俺顔出さなかった」


もしかして洸希くん嫉妬してくれてる？

洸希くんの顔が見えなくてもかなり落ち込んでる様子が声から伝わってきた


私は背後にいる洸希くんの方に身体の向きを変え

思いっきり抱きしめた

びっくりしつつ洸希くんも私を優しく包み込む


「抱き合うってこういうことじゃない？」

「毅くんにギュッてされても私ギュッて返してないもん」



洸希「なんか…Aにうまく丸め込まれた感…笑」


「失礼な！笑」

「そういう謎のハグも含めて今日の毅くんおかしかったんだよねぇ」


洸希「何が？」


「毅くんの友達が私のこと好きで相談乗ってあげてるとか言ってきたし」


洸希「え…」


「相談に乗ってるのに毅くんは私のこと可愛いって思っちゃうとか」

「それに！こないだのツアーの…」

宿泊先での洸希くんとの出来事を毅くんは知っていた

とは恥ずかしくて言えなかった…



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